美濃国二宮は伊吹山を背負う伊吹山の神、大杉で有名だが、伊吹山と言えば
[住所]岐阜県不破郡垂井町岩手字伊吹1484-1
[電話]0584-22-1151

伊富岐神社(いぶきじんじゃ)は、岐阜県不破郡垂井町にある神社。『延喜式神名帳』にある「伊富岐神社(美濃国・不破郡)」に比定される式内社(小社)。美濃国二宮で、近代社格では県社御朱印の有無は不明。

社殿は東南東を向いており、伊吹山を背後にした形で造られている。創建時期は不明。和銅6年(713年)には存在していたという。

当社の御祭神ははっきりしていない。古代、この地域に勢力があった伊福氏の祖神を祀っている、というのが有力。説としては、多多美彦命(夷服岳神、気吹男神、伊富岐神とも。伊吹山の神)で、その他に八岐大蛇天火明命草葺不合尊など。

『文徳天皇実録』に「仁寿二年十二月美濃國伊冨岐神を以て官社に列す」とあり。『三代実録』には清和天皇の「貞観七年五月十八日従五位下伊冨岐神に従四位下を授く」、陽成天皇の「元暦元年二月二十一日従四位下伊冨岐神に従四位上を授く」とある。

慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いで社殿は焼失するが、寛永13年(1636年)に再建される。明治6年(1873年)に郷社に、大正7年(1918年)には県社に昇格。昭和27年(1952年)1月16日に稲荷神社を合祀。

境内にある杉は、「伊富岐神社の大杉」といい、県指定天然記念物。この杉は高さ約30メートル、根周囲約9.6メートルで、樹齢300年以上だという。

例祭は4月2日。当社の神楽は、天明7年(1787年)に豊作を祈念して始まったもので、毎年4月第2日曜日に奉納されている。

伊吹山の神と言えば、ヤマトタケルに致命傷を与えた、イノシシの姿で現れた神と『古事記事』に見える。当社の御祭神がそれに当たるのか。それにしては、この方面ではあまり注目されない。

最寄駅は、東海道本線垂井駅、または関ヶ原駅であるが、約3.5キロ離れており、最寄のバス停は、名阪近鉄バス大垣関ヶ原線「伊吹口」バス停であるが、やはり約1.5キロ離れている。車以外での参拝には注意が必要。

【ご利益】
地域安寧、家内安全、武運長久
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