熊本藩細川氏の祖と歴代藩主を祀る、西南戦争からの復興の拠り所
[住所]熊本県熊本市中央区水前寺公園8-1
[電話]096-383-0074

出水神社(いずみじんじゃ)は、熊本県熊本市中央区の水前寺成趣園内にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。庭園をあしらったオリジナルの御朱印帳がある。

明治11年(1878年)10月7日、旧藩士松井章之らの請願により藩主別邸の跡である成趣園(水前寺成趣園)内に、熊本藩歴代藩主を祀るため、成趣園全域を社地として創建され、翌12年5月13日に県社に列した。

熊本の街はその前年までの西南戦争により焼け野原となっており、その復興にあたり人心の寄り所とするためであった。

第二次大戦の戦火で社殿などはほとんど焼失したが、昭和45年(1970年)、神殿再建の気運が高まり、「御復興奉賛会」が設立され、昭和48年(1973年)12月7日、現在の社殿が竣工した。

阿蘇神社高橋稲荷神社とともに、熊本県三大神社と呼ばれることがある。

社名は水前寺成趣園の池の湧水にちなむもので、境内には神水がある。社紋は細川氏の家紋と同じ細川九曜紋。敷地内には能楽殿があり、夏祭(8月第1土曜日)で奉納される薪能は日本で5番目に古いという。

熊本藩細川氏の藩祖細川忠利卿とその祖父藤孝卿(幽斎)、父忠興卿、6代藩主重賢卿を主祭神とする。

細川氏歴代藩主(光尚朝臣(2代)、綱利朝臣(3代)、宣紀朝臣(4代)、宗孝朝臣(5代)、治年朝臣(7代)、斉茲朝臣(8代)、斉樹朝臣(9代)、斉護朝臣(10代)、韶邦朝臣(11代)、護久朝臣(12代)の10代)、及び忠興卿室の玉(通称ガラシャ)の11柱を配祀する。

境内には、10代藩主斉茲により、文化6年(1809年)1月に伏見稲荷大社から勧請された末社の稲荷神社がある。天保9年(1839年)11月には斉茲の母瑶台院が勧請した二本木御殿鎮守の稲荷社が合祀された。祭典は、3月初午の日と11月8日に斎行される。

例祭は10月18日-20日で、秋季例大祭。流鏑馬式(20日前後の休日)、献茶式(19日)、献幣祭・能楽式(20日)が行われる。春季祭典(4月22日-24日)でも流鏑馬式などが執り行われる。

【ご利益】
家内安全、子孫繁栄、所願成就、学業成就
出水神社(熊本市) - 熊本藩細川氏の祖と歴代藩主を祀る、西南戦争からの復興の拠り所
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出水神社(熊本市)の御朱印