日本三大稲荷・五大稲荷とは？

京都の伏見稲荷は動かずとも、各社の主張によって百家争鳴

日本三大稲荷（にほんさんだいいなり）とは、稲荷神を祀る寺社の中で、主要な三社の総称。日本三稲荷とも。日本五大稲荷（にほんごだいいなり）とは、同じく主要な五社の総称。ただし、いずれも伏見稲荷大社は外せないとしても、固まった寺社で構成されているわけではなく、各社がそう主張している、という形になるため、三社、あるいは五社とはならない。

つまり、主張している寺社のうち、自社とその他を挙げているもの、自社のみ挙げているものなどがあるものの、そのうち、重複分を除いた寺社の数だけ、日本三大稲荷があり、日本五大稲荷があることになる。それをWikipediaをもとに整理して、一覧にした。

自社しか挙げていないところも、伏見稲荷大社については異論がないと思われる。その伏見稲荷大社自身は、三大稲荷について、自社以外の二社については様々な説があって特定できないとしている。五大稲荷についての言及はない。

こうした三大、あるいは何大など「神社まとめ」において、異説があること自体は珍しいことではなく、確定しているのは三大住吉などごく少数かもしれないが、ここまで百家争鳴的なまとめも他にはない。

ただ、各社とも言いたい放題、という訳ではなく、それぞれの根拠に基づいていると思われ、三社、あるいは五社に特定することは難しい。ここでは、主要な稲荷寺社ととらえておくと無難か。

三大稲荷神社という言い方もある。この場合、当然のことながら神社に限定されることになるが、そうした場合でも、神社とは言えない、豊川稲荷、最上稲荷が入ることもあるので、ここでは深入りしない。