八幡太郎「先祖の御霊を千代に保て」、商売繁盛の神「おちょぼさん」
[住所]岐阜県海津市平田町三郷1985
[電話]0584-66-2822

千代保稲荷神社(ちよぼいなりじんじゃ)は、岐阜県海津市 平田町三郷にある神社。境内にお断りの張り紙が掲示されており、後述の理由により、御朱印は頂けない。

京都の伏見稲荷大社、愛知の豊川稲荷妙厳寺とともに、日本三大稲荷(日本三稲荷)の一つとされることもある。また、尾張五社の一社とも。

地元の岐阜県西濃地方など中京地方ではお千代保稲荷(おちょぼいなり)と呼ばれることが多く、通称「お千代保さん」「おちょぼさん」として親しまれている。

平安時代、源八幡太郎義家の六男の義隆が分家する際、森の姓を賜り、義家より「先祖の御霊を千代に保て」と祖神と共に宝剣と、義家の肖像画を受け賜わったのが始まり。

社号も、この言葉が由来となっている。後に室町時代の文明年間(1469年-1486年)、子孫の森八海がこの地に祖神を祀ったのが開祖となる。

第20代宮司の森健は平成26年(2014年)7月に死去、第21代宮司は森康。平成27年(2015年)6月には海津市に多額の寄付をして話題となった。

御祭神は大祖大神、稲荷大神、祖神。

商売繁盛、縁結び、合格祈願などにご利益がある。伏見稲荷や豊川稲荷と比べるとかなり小規模だが、年間250万人が参拝している。特に正月三ヶ日や月末月始の月並祭、15日は大混雑する。

商売繁盛の神社という特色上、同じ西濃地方の南宮大社などに比べ、税理士などの専門職も含め自営業者の参拝が多いという。

「先祖の御霊を千代に保て」という教えより、現在でも境内では御朱印はじめ、お札やお守りなどは一切出していない。

ただし角柱形の御神籤箱によるおみくじは置かれている。お供えとしては、稲藁で結んだ油揚げと蝋燭が使用される。

門前には約110店が軒を連ねる。境内ではお札やお守りなどを一切出していないため、この門前町には縁起物を扱う店が多い。

また、名物としては草餅、川魚料理(鰻・鯰・モロコの甘露煮・鮒味噌など)、串カツと土手煮、漬物などがある。

グルメスポットとしても名高く、かつては中日ドラゴンズなどでも活躍したプロ野球選手・大豊泰昭の店もあり、晩年を過ごした場所でもあった。

愛知県名古屋市千種区に昭和27年(1952年)創建の名古屋支所がある。

【ご利益】
商売繁盛、縁結び、合格祈願など
千代保稲荷神社 - 八幡太郎「先祖の御霊を千代に保て」、商売繁盛の神「おちょぼさん」
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