天皇陛下が公式親拝、海外で当時の敵味方の区別なく慰霊・鎮魂行う
[住所]栃木県宇都宮市陽西町1-37
[電話]028-622-3180

栃木県護国神社(とちぎけんごこくじんじゃ)は、栃木県宇都宮市陽西町にある神社。近代社格では内務大臣指定護国神社、現在は全國護國神社會の一社。栃木県の守護神。参拝すれば、御朱印を頂ける。

明治維新、日清戦争、日露戦争、大東亜戦争などの戦没者や警察、消防、自衛隊の殉職者などの旧宇都宮藩、栃木県関係の英霊5万5361柱を祀る。現在は海外も含め、国籍や当時の敵味方の区別なく、慰霊・鎮魂を行う。

明治5年(1872年)、戊辰戦争に殉じた宇都宮藩藩主戸田忠恕および藩士96柱の合計97柱を宇都宮市馬場町字表尾山に祀った宇都宮招魂社が起源である。

以降、栃木県出身の戦没者、殉職警察官、殉職消防士らの英霊を合祀している。昭和14年(1939年)、内務省令により内務大臣指定護国神社となり、現社号に改称し、翌昭和15年(1940年)には現在地に遷座した。

昭和22年(1947年)に彰徳神社と改称したが、占領軍が去った昭和28年(1953年)に復称した。

平成8年(1996年)7月25日、天皇陛下のたっての希望により、天皇・皇后が境内敷地入口にある大鳥居から本殿までを自ら歩き、公式に親拝している。その時の写真が本殿正面左右上方に掲げられている。

平成22年(2010年)3月18日、シイの巨木の移植が行われた。当社が昭和15年に現在地に遷座した際に境内南側の敷地に植えられたもので、県道70号線の拡張工事のために伐採される予定であったが、保存を望む声が高まり大鳥居の左側に移植されることになった。

同年4月11日、第39回元満州開拓青年義勇隊慰霊祭が境内の慰霊碑前で行われた。昭和47年(1972年)から元満州開拓義勇隊県同志会の主催により毎年行われてきたが、会員の高齢化により継続が難しくなっていた。翌年以降は毎年4月に自由参拝の形式で行われることになった。

同年8月14日、大東亜戦争末期に爆弾を積んだ飛行機や人間魚雷「回天」などで敵艦突入を命じられ特攻に出撃して戦死した20歳前後の特攻隊員たちを慰霊し語り継ごうと境内に顕彰碑「特攻勇士の像」が建立された。

例祭は4月28日。例祭期間や初詣の期間は境内の資料館が開館している。また、境内には栃木県遺族連合会の会館である護国会館もある。社務所の機能や、結婚式場となる。

千葉縣護國神社などと共催で毎年、英霊が散華したニューギニアやフィリピンなど異国の地に赴き、遺族また崇敬とともに現地で慰霊祭を奉仕している。

【ご利益】
世界平和と人類共存を祈る(公式HP
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