滋賀県彦根市教委は2015年11月12日、市内の稲部遺跡と稲部西遺跡で、弥生時代後期後半から古墳時代前期(2世紀後半-4世紀初め)の大規模集落跡が見つかったと発表しました。住居跡のほか、祭祀場所だったとみられる建物跡や鉄器・青銅器の工房跡も出土。研究者は「弥生時代から古墳時代への社会の変化が読み取れる貴重な遺跡」としていると言います。毎日新聞が報じています。
現地説明会が行われます。11月15日午後1時半から、稲部町の稲部遺跡で。お問い合わせは彦根市教委文化財課、電話:0749-26-5833。
毎日新聞の記事タイトルに、「祭祀跡やモモの種も」とあったので、「おおっ、モモの種か」と思って、毎日新聞の記事を読んでみますと、
「古代中国で不老長寿の果物と信じられていた」のかもしれませんが、そこは、そうではなくて、『古事記』のイザナギの黄泉の国脱出行の話なのでは。
桃は重要なアイテムとして登場してきます。自国の神話にこれだけ明瞭に記載されているのに、わざわざ外国のことを持ち出さなくても。
桃には、明らかに、分かりやすく言えば「悪霊退散」の効果があると信じられていたことが、『古事記』という文献からも、昨今続く考古学の成果からも確認されています。
つまり、日本では古代から祭祀は悪い霊=死者・穢を防ぐことに注力してきた、という証拠が、また一つ重なったと見るべきなのではないでしょうか。
それに、この書き方だと、伊勢の神宮(伊勢神宮)も、やはり起源は稲部遺跡と同時期の2世紀後半-4世紀初めまで遡れる、とも読めますし、時期が早くなればなるほど、個人的には賛成なのですが、一般に認知されているもの(学術書では、伊勢神宮の創建は7世紀!?)とは隔たりが大きいですね。
現地説明会が行われます。11月15日午後1時半から、稲部町の稲部遺跡で。お問い合わせは彦根市教委文化財課、電話:0749-26-5833。
毎日新聞の記事タイトルに、「祭祀跡やモモの種も」とあったので、「おおっ、モモの種か」と思って、毎日新聞の記事を読んでみますと、
掘立柱建物のうち3棟は、屋根を支える柱を別に持つ「独立棟持柱付(むなもちばしらつき)建物」と呼ばれる構造。伊勢神宮社殿にも残っている形式で、祭祀に使われた建物とみられる。柱穴から、古代中国で不老長寿の果物と信じられていたモモの種も大量に見つかった。とあり、「ガクッ」となりました。
「古代中国で不老長寿の果物と信じられていた」のかもしれませんが、そこは、そうではなくて、『古事記』のイザナギの黄泉の国脱出行の話なのでは。
桃は重要なアイテムとして登場してきます。自国の神話にこれだけ明瞭に記載されているのに、わざわざ外国のことを持ち出さなくても。
桃には、明らかに、分かりやすく言えば「悪霊退散」の効果があると信じられていたことが、『古事記』という文献からも、昨今続く考古学の成果からも確認されています。
つまり、日本では古代から祭祀は悪い霊=死者・穢を防ぐことに注力してきた、という証拠が、また一つ重なったと見るべきなのではないでしょうか。
それに、この書き方だと、伊勢の神宮(伊勢神宮)も、やはり起源は稲部遺跡と同時期の2世紀後半-4世紀初めまで遡れる、とも読めますし、時期が早くなればなるほど、個人的には賛成なのですが、一般に認知されているもの(学術書では、伊勢神宮の創建は7世紀!?)とは隔たりが大きいですね。
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