芸妓のかち詣りなど正月大祭で賑わう、“商人色”が強い商業流通の神
[住所]福岡県福岡市博多区東公園7-1
[電話]092-651-1563

十日恵比須神社(とおかえびすじんじゃ)は、福岡県福岡市博多区東公園にある神社。神社本庁の別表神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は、事代主大神(ことしろぬしのおおかみ、えびす様)と大國主大神(おおくにぬしのおおかみ、だいこく様)。

正月大祭で知られる。十日戎の一種。

新春の縁起を祝う開運御座(かいうんおざ)、福引きなど。博多券番のきれいどころ(芸妓)総勢で島田のビンに稲穂のカンザシ、紋付正装、裾ひき姿でかち詣り。多くの露店で賑わう。

社伝によれば、香椎宮大宮司家の武内五右衛門(平十郎)が分家して「神屋」と号して博多で商売を営んでいた折、天正19年(1591年)1月3日、香椎宮・筥崎宮を参拝した時、香椎浜に流れついた恵比須神の神像二体を得た。

それを自宅に持ち帰って祀ったところ家運が隆盛。翌年の文禄元年(1592年)1月10日、平十郎が神像を拾い上げた場所に社殿を設けた。

その後、元和元年(1681年)11月15日、四代目平十郎が創建90年にあたって千代の崇福寺境内に社殿を再建する。

明治12年(1879年)10月、福岡県の指示により崇福寺境内から東公園に遷座する。昭和4年(1929年)には東公園整備に伴って現在の地に遷座する。

昭和27年(1947年)、出雲大社より大國主大神の御分霊を勧請。昭和43年(1968年)には別表神社に加わる。

「えびす」を祀る神社は本来、漁業と深い関係にあるが、当社はどちらかと言えば、“商人色”が強い。漁業でも“流通”関係が目立っており、起源との関連をうかがえる。

【ご利益】
漁業の祖神海上安全、商売繁昌の守護神、「結びの神様」(公式HP
十日恵比須神社 - 芸妓のかち詣りなど正月大祭で賑わう、“商人色”が強い商業流通の神
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十日恵比須神社の御朱印