江戸を代表する神社の森・初音森、墨田区千歳に遷座した本社の元宮
[住所]東京都中央区東日本橋2-27-9 初音森ビル内
[電話]03-3863-1308

初音森神社摂社(はつねもりじんじゃせっしゃ)は、東京都中央区東日本橋にある神社。

墨田区千歳にある初音森神社の飛び地境内・摂社で、本社の旧社地。つまり、初音森神社の元宮となる。現在は儀式殿がある。

初音森神社は、鎌倉時代末、南北朝にかかろうかという時代、元弘年間(1331年-1334年)に尹之大納言師賢により奉斎されたと伝えられる。

御祭神は豊受比売命。当社では宇迦之魂神と同神としている。文明年間(1467年-1487年)に初音の里と称えられた、日本橋両国に太田道灌の寄進により社殿が創建された。

初音の里は、奥州街道添い樟木などの生い茂った森、すなわち後の初音の森(初音森)が、現在の馬喰町靖国通り交差点の辺りだった。

日本橋四之部、馬喰町、横山町の中心に位置し、付近の産土神として信仰を集めた。

天文20年(1551年)、社前に馬場が出来、初午祭には馬追いの催しなどが行われ、天正日記に初音の馬場を当時の博労(馬喰)高木源兵衛預りの記録がある。

徳川幕府の入府後、当地が見附番所(浅草見附門)建設の地にあたり境内地の半分程が削られ、さらに明暦3年(1657年)の大火(明暦の大火)後、その別当寺である西光寺も関東郡代屋敷地となり、万治2年(1659年)3月に墨田区千歳に移転した。

昭和23年(1948年)に旧蹟の一部に神社を建立。それが飛び地境内の当社である。当社地は、初音森と呼ばれる、江戸を代表する神社の森の一つで、江戸七森江戸八森、江戸廿一森の一つ。

近年は、社号を共有する初音ミクの人気から、ミクの聖地の一つにもなっている。

【ご利益】
商売繁盛
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