雀森・於三稲荷の近く、『東海道四谷怪談』の著者・鶴屋南北の終焉の地
[住所]東京都江東区牡丹1-12-9
[電話]03-3647-9111

黒船稲荷神社(くろふねいなりじんじゃ)は、東京都江東区牡丹にある神社。御朱印の有無は不明。

平安時代の応徳3年(1087年)に浅草黒船町(現在の藏前)に創建され、享保17年(1733年)、当地へ遷座した。御祭神は宇迦魂命

当地は雀森(雀の森、スズメの森)と呼ばれる、江戸を代表する神社の森の一つと思われる地であり、付近には落語「怪談・阿三の森」で知られる於三稲荷も鎮座している。

雀森の稲荷は、太田道灌が江戸築城の際、方除け守護神として江戸周辺に七つの稲荷社を祀ったいわゆる道灌七稲荷の一社の可能性がある。江戸廿一森の一つである。

当社は道灌の時代より数百年後に当地に遷座してきているため、当社そのものが雀森稲荷ではなく、於三稲荷など、他の稲荷がそれに該当する可能性があるが、雀森の中心地という意味では、当社地となる。

当社の近くには、『東海道四谷怪談』の著者、江戸戯作界の第一人者で、大南北と称された四世鶴屋南北の旧宅跡も残り、南北はこの地で文政12年(1829年)に永眠している。

【ご利益】
商売繁盛、文芸上達
黒船稲荷神社 - 雀森・於三稲荷の近く、『東海道四谷怪談』の著者・鶴屋南北の終焉の地
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