道灌七稲荷の一社、江戸末期から明治初期に参詣者で賑わった下町信仰
[住所]東京都北区東田端1-11-1
[電話]03-3894-2619

東灌森稲荷神社(とうかんもりいなりじんじゃ)は、東京都北区東田端にある神社。御朱印の有無は不明。

道灌の江戸城の築城は長禄元年(1457年)と伝わっており、当社もその頃勧請され、創建されたものと思われる。

太田道灌が江戸築城の際、方除け守護神として江戸周辺に七つの稲荷社を祀ったいわゆる道灌七稲荷の一社。

御祭神は生産の神、宇賀之御魂大神で、安政年間(1855年-1860年)から明治初年(1868年)にかけてかなりの参詣者があったといわれている。

入り口の石鳥居は吉原遊郭の尾張屋彦太郎が奉納したもので、江戸下町の信仰を受けていた。

10基以上ある赤鳥居のほとんどは、鉄パイプと銅板によって作られた珍しいもので、かつてこの地域が工業地帯だったことを反映しているとされる。

御手清鉢台は、寛政6年(1794年)9月に奉納されたたものを、文化11年(1814年)正月、徳川11代将軍徳川家斉の時代に再建したもの。

裏面に寄進した新吉原、下谷坂本、浅草聖天町、金杉、御歳町、田畑村の有志の氏名が刻まれている。

東灌森というのは、稲荷森を音読した「とうかんもり」に対して、この字を充てたとされる。同音異字の社号を冠した社として、品川区南品川に東関森稲荷神社がある。

毎年2月の二の午の日前後の日曜日に祭礼が行われる。

【ご利益】
商売繁盛、工業振興
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