貞観2年に宇佐八幡を勧請、将門の乱の鎮圧者が定住、名馬「池月」ゆかり
[住所]東京都大田区南千束2-23-10
[電話]03-3727-7584

千束八幡神社(せんぞくはちまんじんじゃ)は、東京都大田区南千束、洗足池の畔にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、「洗足池八幡宮」とある御朱印を頂ける。

貞観2年(860年)5月8日、太政官令により、当時の領主が八幡山に宇佐八幡(現 宇佐神宮)の分霊を勧請奉斎したのが創祀。御祭神は誉田別尊、単独で祀る。

承平5年(935年)、平将門の乱が起きた際、朝廷より鎮守府将軍として派遣された藤原忠方は、乱の平定後、この地に屋敷を構え定住し、当社を氏神として崇敬した。平将門ゆかり

池の上手にあったため、この一族は池上氏を名乗り、その九代目の子孫が日蓮を身延から招請した池上康光だと言われている。

康平年間(1058年-1065年)、あるいは永保3年(1083年)に陸奥守となった八幡太郎、源義家が欧州へ向かう際、洗足池で禊ぎを行い、戦勝を祈願したという。

治承4年(1180年)、石橋山の合戦に敗れて安房国に逃れた源頼朝は、新たな軍勢を迎えて鎌倉に向かう。その道中、この地周辺に本陣を構えたという。

どこからともなく、その陣に向かってくる一頭の野生馬が現れ、配下がこれをとらえて頼朝に献上した。名馬「池月」の誕生である。

これを吉兆ととらえた頼朝とその軍勢は、意気ますます上がったという。旗挙げ八幡と呼ばれる由縁となった。

境内社として、神明社と稲荷社がある。

【ご利益】
武運長久、開運、必勝、勝運
千束八幡神社 - 貞観2年に宇佐八幡を勧請、将門の乱の鎮圧者が定住、名馬「池月」ゆかり
【関連記事】
江戸の平将門魔方陣 - 将門封じ? 東京ど真ん中に大規模な北斗七星と調伏の構えが現存
東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧
千束八幡神社の御朱印