創建1100年、名古屋城の総鎮守・城下町の氏神、天王祭は名古屋三大祭の一つ
[住所]愛知県名古屋市中区丸の内2-3−17
[電話]052-231-4036

那古野神社(なごやじんじゃ)は、愛知県名古屋市中区丸の内にある神社。近代社格では県社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は、須佐之男神奇稲田姫神、兵主神、八柱神。

創建は醍醐天皇の御代、延喜11年(911年)と伝わる。その歴史は1100年以上となる。津島牛頭天王社(現 津島神社)を総本社とする天王社の一つで、当初は亀尾天王社と呼ばれた。

天文元年(1532年)の合戦で社殿を焼失したが、天文8年(1540年)に織田信秀により再建された。文禄4年(1596年)8月3日、豊臣秀吉の朱印が残り、社領として348石を寄進されている。

創建時より若宮八幡社と隣接していたが、慶長15年(1610年)の名古屋城築城の際に、当社のみ三の丸の郭内に取り込まれ、若宮八幡社は城外に遷座した。

これより、三之丸天王社とも呼ばれ、城の総鎮守、城下町の氏神とされた。またこの時、新たに三之丸東照宮(現 名古屋東照宮)と隣接することになった。

明治維新時に須佐之男神社と改称し、明治9年(1876年)に名古屋鎮台が城内に置かれたのを機に、東照宮とともに旧藩校明倫堂跡地である現在地に遷座、明治32年(1899年)に現社号に改称した。

明治33年(1900年)には能舞台兼用の神楽殿が建てられて月次能が催されるなどしたという。昭和20年(1945年)3月19日の名古屋大空襲で本殿などを焼失、戦後再建された。神楽殿は戦災を免れたが、平成4年(1992年)に火災で焼失している。

例祭は7月15日、16日で、天王祭と呼ばれる。江戸時代、天王祭は東照宮祭、若宮祭とならんで名古屋三大祭とされ、特に若宮祭とは同じ日の開催だったことから、祇園祭と総称された。

現在、天王祭と若宮祭は別の日の開催となっている。ただし、名古屋三大祭の天王祭は洲崎神社のものとすることも。

車楽2両と見舞車10数両が曳き出され賑やかなものであったが、空襲で車楽などの大半が失われ、現在では車楽1両が境内に飾られるほか、若宮八幡社への神輿渡御が行われる。

また、5月16日の若宮祭では、かつて隣接していた若宮八幡社の山車1両と神輿が、当社との間を往復する。

【ご利益】
厄除け、厄祓い、地元の氏神・守護神
那古野神社 - 創建1100年、名古屋城の総鎮守・城下町の氏神、天王祭は名古屋三大祭の一つ
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