子の義直が家康三回忌に大祭を執行、名古屋最大の祭りだった東照宮祭
[住所]愛知県名古屋市中区丸の内2-3-37
[電話]052-231-4010

名古屋東照宮(なごやとうしょうぐう)は、愛知県名古屋市中区丸の内にある神社。近代社格では県社。正式には「東照宮」のみ。徳川家康を祀る東照宮の一つで、全国東照宮連合会に加盟している。参拝すれば、御朱印を頂ける。

尾張藩初代藩主徳川義直が、父徳川家康の三回忌である元和4年(1618年)に大祭を行い、翌元和5年(1619年)、名古屋城内三の丸に取り込んだ亀尾天王社(現 那古野神社)の隣地に東照宮を勧請し、成瀬正成、竹腰正信を奉行とし、南天坊天海を導師として、9月17日に家康の神像を祀ったのが創祀。

三之丸東照宮とも呼ばれた。創建当時は本殿は権現造、楼門、唐門、渡殿、祭文殿などがあった。

明治8年(1875年) 名古屋鎮台が城内に置かれたのを機に、天王社とともに旧藩校明倫堂跡地である現在地に仮遷座した。明治9年(1876年)に本遷座。

明治8年(1875年)8月に村社から県社に昇格した。同年、後に第二代名古屋市長となる志水忠平が徳川義直の合祀を請い、許可を得て同年6月20日、奉斎式を行った。

明治31年(1898年)、初代名古屋市長だった中村修が徳川慶勝の合祀を請い、許可を得て奉斎。大正13年(1924年)10月28日、義直・慶勝の御霊を旧藩士が新たに創建した尾陽神社に遷して奉斎。

昭和20年(1945年)5月14日の空襲により、義直以来の本殿、主要建造物を焼失したが、昭和29年(1954年)に建中寺より義直の正室春姫(高原院)の御霊屋を移築して社殿とした。

この御霊屋は慶安4年(1651年)に万松寺境内に建てられ、大正3年(1914年)に建中寺へ移築されたもの。昭和35年(1960年)に愛知県の有形文化財に、また平成4年(1992年)には名古屋市の都市景観重要建築物に指定されている。

例祭は、毎年4月16日と17日。江戸時代、例祭である東照宮祭は、天王社の天王祭、若宮八幡社の若宮祭と並んで、名古屋三大祭とされた。天王祭は洲崎神社のものとすることも。

中でも東照宮祭は天保年間(1830年-1844年)までに名古屋最大の祭となり、太平洋戦争前までは「名古屋祭」と言えばこの東照宮祭を指していたという。

東照宮祭には山車が出るのが通例で、創建の元和5年(1619年)に大八車に西行の人形を乗せて出したのが始まりとされ、宝永4年(1707年)までに九台の山車が作られた。2012年現在では東区筒井町の「湯取車」がただ一台現存する。

境内末社に福神社がある。御祭神は大国主命事代主命。11月8日には福神祭があり、商売繁盛・出世開運の神としての信仰が厚い。

【ご利益】
開運厄除、交通安全、合格・就職祈願、商売繁盛・病気平癒・安産など(公式HP
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