福井県護国神社（ふくいけんごこくじんじゃ、福井縣護国神社）は、福井県福井市大宮にある神社。近代社格では内務大臣指定護国神社、現在は神社本庁の別表神社、全國護國神社會の一社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

明治維新前後から第二次世界大戦までの国難に殉じた福井県関係者約3万2000柱を祀る。この中には、明治維新の志士・橋本左内も含まれている。

橋本左内は江戸時代末期（幕末）の志士、思想家。15歳の時に志を記した『啓発録』（1848年）がある。安政6年（1859年）、安政の大獄において、将軍継嗣問題に介入したことを問われて斬首された。享年26歳。

当社では、左内先生と呼び、「急流中底の柱、即ち是れ大丈夫の心」の名言の「大丈夫（ますらお）」御守や、学問の神としての、合格祈願などに力を入れている。御守は越前伝統の紙漉き「越前生漉奉書」を使用している。

昭和14年（1939年）の護国神社制度の成立を受けて、福井県知事らを中心として護国神社創建のための奉賛会が結成された。昭和16年（1941年）3月に社殿が竣工し、鎮座祭が行われ、内務大臣指定護国神社となった。

第二次大戦後のGHQ占領下においては「福井御霊宮」に改称したが、独立後の昭和30年（1955年）に元の社名に復した。

昭和23年（1948年）の福井地震によって全ての建物が倒壊・流失し、昭和26年（1951年）に本殿、昭和34年（1959年）に他の社殿が再建された。

昭和37年（1962年）4月22日には昭和天皇と皇后両陛が親拝、昭和43年（1968年）9月4日には当時の皇太子同妃両殿下が参拝した。

平成19年（2007年）4月には特攻勇士の像が建立された。

別殿・公安霊社には、警察などの殉職者、満州開拓団の戦災死亡者、自衛隊殉職者が祀られている。

例祭は春季が4月13日、秋季が11月2日。4月29日にふくい泣き相撲があり、子ども泣き相撲で知られている。9月の十五夜では当社鎮座70周年と古事記編纂1300年を記念して始められた「月読－ＴＳＵＫＩＹＯＭＩ－」が行われる。

【ご利益】
厄除け、商売繁盛、縁結び、八方除け、安産、合格必勝など（公式HP）

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