念仏と踊りの日本伝統芸能、念仏を唱えながら踊るのは踊念仏、空也・一遍
念仏踊り(ねんぶつおどり、念仏踊)は、念仏を唱えながら踊る日本の伝統芸能。踊り手と歌い手が別れている念仏踊りと、念仏を唱えながら踊る二つに大別される。後者は、踊り念仏、踊念仏などとも呼ばれる。
踊り手と歌い手が別れている念仏踊りは、菅原道真が讃岐国司を務めた時に行った「雨乞いの踊り」が起源とされる。886年から889年の4年間、9世紀のことで、「滝宮の念仏踊」が今でも継承されている。
念仏を唱えながら踊るものは、平安時代に民間における浄土教の先駆者とされる空也上人が始め、鎌倉時代に時宗の開祖である一遍上人によって広められ、空也念仏とも呼ばれる。
ここでは、国の重要無形民俗文化財に指定されている念仏踊りやその風を受け継ぐものを掲載した。
[読み]ながいのだいねんぶつけんばい
[説明]念仏の風流芸としての特色が濃厚
[住所]岩手県盛岡市永井
[開催]不定期
[読み]おにけんばい
[説明]極めて勇壮で力強い、ダイナミック
[住所]岩手県北上市和賀町岩崎など
[開催]北上・みちのく芸能まつりなど
[読み]けまないのぼんおどり
[説明]町内路上に篝火を焚き、輪となり踊る
[住所]秋田県鹿角市十和田毛馬内
[開催]毎年8月21日から23日まで
[読み]だいのさか
[説明]伝統的な祖先供養の盆踊を伝える
[住所]新潟県北魚沼郡堀之内町
[開催]毎年8月14日-16日
[読み]あとべのおどりねんぶつ
[説明]時宗・一遍上人の来訪以来の伝統
[住所]長野県佐久市跡部(西方寺)
[開催]毎年4月第1日曜日
[読み]わごうのねんぶつおどり
[説明]場所を移動して各所で踊る
[住所]長野県下伊那郡阿南町和合
[開催]毎年8月13日-16日
[読み]むしょうののだいねんぶつ
[説明]祭祀行事から芸能へと展開
[住所]山梨県秋山村
[開催]旧暦1月16日と新暦8月16日
[読み]あやどのよねんぶつとぼんおどり
[説明]古風な形態を維持する足助町の芸能
[住所]愛知県東加茂郡足助町(現 豊田市)綾渡
[開催]8月10日と15日
[読み]しまかもごごうのぼんまつりぎょうじ
[説明]年齢階梯制で厳格に伝承される
[住所]三重県鳥羽市加茂五郷
[開催]毎年8月14日、15日
[読み]きょうとのろくさいねんぶつ
[説明]空也堂(極楽院)と干菜寺(光福寺)
[住所]京都府京都内十五か所
[開催]不定期・多数
[読み]とつかわのおおおどり
[説明]奥吉野の風流踊りの典型例
[住所]奈良県十津川村
[開催]毎年8月のお盆の時期
[読み]あやこおどり
[説明]雨乞い、初期歌舞伎踊風の面影遺す
[住所]香川県仲多度郡まんのう町(旧 仲南町佐文)
[開催]隔年(西暦偶数年)8月下旬近辺の日曜日(超レア)
[読み]たきみやのねんぶつおどり
[説明]全国に残る「念仏踊り」のルーツ
[住所]香川県綾歌郡綾川町(旧 綾南町)滝宮
[開催]毎年8月25日
[読み]ひらどのじゃんがら
[説明]近世以来の芸態、地域特色の念仏踊
[住所]長崎県平戸市内の九地区
[開催]毎年8月14日-18日
[読み]よしひろがく
[説明]総勢49人の踊り手が踊る太鼓踊り
[住所]大分県国東市武蔵町(楽庭八幡神社)
[開催]毎年7月第4日曜日
[読み]ごかせのあらおどり
[説明]戦国時代からの、大規模な風流踊り
[住所]宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町の三ヶ所神社、中登神社、坂本城址
[開催]毎年9月29日(三ヶ所神社)、30日(中登神社と坂本城址)
【関連記事】
・都道府県別の、国の重要無形民俗文化財 - 本サイト掲載の重要無形民俗文化財を整理
踊り手と歌い手が別れている念仏踊りは、菅原道真が讃岐国司を務めた時に行った「雨乞いの踊り」が起源とされる。886年から889年の4年間、9世紀のことで、「滝宮の念仏踊」が今でも継承されている。
念仏を唱えながら踊るものは、平安時代に民間における浄土教の先駆者とされる空也上人が始め、鎌倉時代に時宗の開祖である一遍上人によって広められ、空也念仏とも呼ばれる。
ここでは、国の重要無形民俗文化財に指定されている念仏踊りやその風を受け継ぐものを掲載した。
岩手県 永井の大念仏剣舞
[読み]ながいのだいねんぶつけんばい
[説明]念仏の風流芸としての特色が濃厚
[住所]岩手県盛岡市永井
[開催]不定期
岩手県 鬼剣舞
[読み]おにけんばい
[説明]極めて勇壮で力強い、ダイナミック
[住所]岩手県北上市和賀町岩崎など
[開催]北上・みちのく芸能まつりなど
秋田県 毛馬内の盆踊
[読み]けまないのぼんおどり
[説明]町内路上に篝火を焚き、輪となり踊る
[住所]秋田県鹿角市十和田毛馬内
[開催]毎年8月21日から23日まで
新潟県 大の阪
[読み]だいのさか
[説明]伝統的な祖先供養の盆踊を伝える
[住所]新潟県北魚沼郡堀之内町
[開催]毎年8月14日-16日
長野県 跡部の踊り念仏
[読み]あとべのおどりねんぶつ
[説明]時宗・一遍上人の来訪以来の伝統
[住所]長野県佐久市跡部(西方寺)
[開催]毎年4月第1日曜日
長野県 和合の念仏踊
[読み]わごうのねんぶつおどり
[説明]場所を移動して各所で踊る
[住所]長野県下伊那郡阿南町和合
[開催]毎年8月13日-16日
山梨県 無生野の大念仏
[読み]むしょうののだいねんぶつ
[説明]祭祀行事から芸能へと展開
[住所]山梨県秋山村
[開催]旧暦1月16日と新暦8月16日
愛知県 綾渡の夜念仏と盆踊
[読み]あやどのよねんぶつとぼんおどり
[説明]古風な形態を維持する足助町の芸能
[住所]愛知県東加茂郡足助町(現 豊田市)綾渡
[開催]8月10日と15日
三重県 志摩加茂五郷の盆祭行事
[読み]しまかもごごうのぼんまつりぎょうじ
[説明]年齢階梯制で厳格に伝承される
[住所]三重県鳥羽市加茂五郷
[開催]毎年8月14日、15日
京都府 京都の六斎念仏
[読み]きょうとのろくさいねんぶつ
[説明]空也堂(極楽院)と干菜寺(光福寺)
[住所]京都府京都内十五か所
[開催]不定期・多数
奈良県 十津川の大踊
[読み]とつかわのおおおどり
[説明]奥吉野の風流踊りの典型例
[住所]奈良県十津川村
[開催]毎年8月のお盆の時期
香川県 綾子踊
[読み]あやこおどり
[説明]雨乞い、初期歌舞伎踊風の面影遺す
[住所]香川県仲多度郡まんのう町(旧 仲南町佐文)
[開催]隔年(西暦偶数年)8月下旬近辺の日曜日(超レア)
香川県 滝宮の念仏踊
[読み]たきみやのねんぶつおどり
[説明]全国に残る「念仏踊り」のルーツ
[住所]香川県綾歌郡綾川町(旧 綾南町)滝宮
[開催]毎年8月25日
長崎県 平戸のジャンガラ
[読み]ひらどのじゃんがら
[説明]近世以来の芸態、地域特色の念仏踊
[住所]長崎県平戸市内の九地区
[開催]毎年8月14日-18日
大分県 吉弘楽
[読み]よしひろがく
[説明]総勢49人の踊り手が踊る太鼓踊り
[住所]大分県国東市武蔵町(楽庭八幡神社)
[開催]毎年7月第4日曜日
宮崎県 五ケ瀬の荒踊
[読み]ごかせのあらおどり
[説明]戦国時代からの、大規模な風流踊り
[住所]宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町の三ヶ所神社、中登神社、坂本城址
[開催]毎年9月29日(三ヶ所神社)、30日(中登神社と坂本城址)
【関連記事】
・都道府県別の、国の重要無形民俗文化財 - 本サイト掲載の重要無形民俗文化財を整理
コメント