熊野御幸好きの後白河法皇が勧請した京都三熊野の一社、桜や紅葉の名所
[住所]京都府京都市左京区若王子町2
[電話]075-771-7420

熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)は、京都府京都市左京区若王子町にある神社。京都十六社朱印めぐり京都三熊野の一社で、参拝すれば、「京洛東那智」と大書された御朱印を頂ける。

御祭神は国常立神伊佐那岐神伊佐那美神天照大神。永暦元年(1160年)、御白河法皇が、熊野権現を勧請して建立した若王子・永観堂の鎮守社で、社名は天照大神の別名である若一王子にちなむ。

同時期に東山区に鎮座する、やはり京都三熊野の一社である新熊野神社が創建されている。後述の御神木とも関連するが、当社の場合、熊野御幸の起点ともなり、後白河法皇は実に34回御幸した。

室町幕府や武家の信仰を集めるとともに、花見の名所としても知られるようになり、寛政6年(1465年)3月には、足利義政により花見の宴が催された。

その後、応仁の乱により社殿は荒廃したが、豊臣秀吉により再興され、社殿及び境内が整備された。

明治期に4社殿を修築したが、昭和53年(1978年)に一社相殿に改築された。付近の山には奇岩老木、滝などあり納涼、紅葉の名所としても有名。当社の南側の裏山に同志社創立者新島襄の墓がある。

伝統的な桜の花見については、現在でも4月に桜花祭典などが開かれ、境内は花見客などで大変な賑わいになる。

境内末社に恵比須神社と三解社がある。

御神木は梛(ナギ)の木。梛は、昔、紀州熊野三山伊勢の神宮(伊勢神宮)参拝の折、穢れや罪を祓い清める禊の木として用いられた。梛の木の葉で作られた御守は、すべての悩み事を“ナギ倒す”と言われている。

御祭神の伊佐那岐神、伊佐那美神にちなむのか、縁結びにご利益のある神社としても知られている。

【ご利益】
縁結び、厄祓い、リフレッシュ
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