彦根市で初となる5世紀後半の埴輪を伴う古墳、福満遺跡で検出、現地説明会 - 滋賀県
滋賀県彦根市の複合遺跡、福満遺跡(古墳時代中期末から中世にかけて)で円墳2基などが確認され、市教委が2015年10月21日、発表しました。うち円墳1基は、出土物から同市内では初めての検出となる5世紀後半の古墳と判明。読売新聞が報じています。10月25日午後1時30分から現地説明会が行われます。

アパート建設工事に伴い市教委が2015年7月から、建物と擁壁部分に当たる約400平方メートルで発掘調査をしていました。

この中に円墳が東西に2基あることが判明。このうち、東側の円墳では周濠の全周約4分の1を調査。やや楕円で、墳丘部の直径は約25メートルと推測されています。玄室は確認できていません。円筒埴輪片や有蓋高坏、須恵器、土師器などから、5世紀後半のものと推定されています。

福満遺跡の近隣である西今遺跡などでも埴輪片が発掘されてはいました。しかし、今回のように5世紀後半の埴輪を伴う古墳の存在が確認できたのは彦根市内では初めてとのこと。今後、ほぼ同時期の古墳と思われる西側の円墳の調査も行われます。

現地説明会については、特段の問合せ先が見当たりませんが、彦根市教育委員会のお問い合わせ先一覧はこちらから。