日本武尊が創祀した第六天神の総本宮、徳川幕府から日本一の神輿奉納
[住所]東京都台東区蔵前1-4-3
[電話]03-3851-1514

第六天榊神社(だいろくてんさかきじんじゃ)は、東京都台東区蔵前にある神社。近代社格では村社。略して第六天神社、または単に榊神社とも呼ばれる。下町八福神の一社で、江参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は天神第六代坐榊皇大御神、面足尊惶根尊。神仏習合では仏教における、欲界の六欲天の最高位である第六天魔王の垂迹、神世七代の六代目。

第12代景行天皇の時代、日本武尊が東征の折に、白銅の宝鏡を納めて、東国の平安を祈願し、国家鎮護の神宮として創祀したという。古くから第六天神宮と呼ばれてきた。

江戸時代、埋め立て用の土を得るため鳥越の山を崩す際に蔵前に移る。徳川幕府浅草御蔵の総鎮守として、将軍家より、当時日本第一といわれた大御神輿の奉納があった。

享保4年(1719年)、熱田神社鳥越神社とともに移転を命じられ、当社は現在の柳橋一丁目の地に移る。『江戸名所図会』にも記載がある。

明治6年(1873年)に社号を榊神社へ改称。現在の所在地には、かつて官立の図書館浅草文庫があった。浅草文庫は明治14年(1881年)5月に閉館、その後は東京職工学校(後に東京高等工業学校、現 東京工業大学)の校地となっていた。

関東大震災後に東京高等工業学校が目黒区大岡山へ移転したことから、昭和3年(1928年)にその跡地の一部(同校正門付近)に当社が遷座(移転)し、現在に至る。

昭和35年(1960年)6月に、御鎮座一千八百五十年式年大祭が、盛大に斎行された。当社は、全国に奉斎されている第六天神の総本宮として、広く崇敬されている。

例祭は毎年6月の第1土・日曜日。大祭は隔年。宮神輿は台輪幅4尺2寸の千貫神輿で、近隣の鳥越神社の御本社宮神輿に次ぐ大きさを誇る。

【ご利益】
健康長寿、平穏安寧、家内円満
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