江戸末期に本社から勧請された紋三郎稲荷、“寿老神”を併祀
[住所]東京都中央区日本橋浜町2-11-6
[電話]03-3666-7498

笠間稲荷神社東京別社(かさまいなりじんじゃとうきょうべっしゃ)は、東京都中央区日本橋浜町にある神社。

茨城県笠間市に鎮座する笠間稲荷神社の東京における別社である。日本橋七福神の寿老人(寿老神)で、参拝すれば、「笠間寿老神」と大書された御朱印を頂ける。

もともと鎮座していた笠間藩邸は、もと五代将軍徳川綱吉の寵臣、牧野成貞の拝領地の一部であり、邸内にはそもそも稲荷社が奉斎されており、綱吉がこの浜町邸にお成りの際は参拝していたという。

江戸末期、安政6年(1860年)11月に時の笠間藩主である牧野越中守貞直が、胡桃下稲荷として有名で、日本三大稲荷の一つとされる笠間稲荷神社から御分霊を奉斎、自邸内に分祀したのが起源。

御祭神は宇迦之御魂神

明治6年(1873年)12月、現在地に遷座、続いて同11年(1878年)3月に公衆の参拝が許可された。以来人々に崇敬され、紋三郎稲荷として親しまれている。

境内社に牧野家の家臣である藤井監物を祀った晴雲神社があり、また明治座内に笠間稲荷神社分霊を奉祀する。

本殿に向かって左側に七福神の一神、寿老神を祀る。寿老人と表記するのが一般的ではあるが、当社では寿老神とする。長寿・導き・幸運の神として運命を良い方向に切り開き守護する神として、崇敬されている。

大正12年(1923年)9月の関東大震災には社殿を焼失したが、ただちに再建された。昭和20年(1945年)3月の東京大空襲にも社殿全焼。戦後になって現社殿が造営された。

氏子はなく、旧日本橋区を主とし、ほかに東京・横浜・市川方面に居住する約500人の崇敬者をもって東京紋三郎講を組織している。戦前毎月二の日に縁日が賑ったが、現在この風は廃れている。

例祭は11月15日、ほかに初午祭・追儺祭・節分祭などの年中行事がある。

【ご利益】
家内安全・商売繁栄・交通安全・厄除け・開運、長寿(公式HP
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