太田道灌が伏見稲荷を、吉川惟足が恵比寿を勧請、3年に一度の大神輿渡御
[住所]東京都中央区日本橋堀留町1-10-2
[電話]03-3661-5462

椙森神社(すぎのもりじんじゃ)は、東京都中央区日本橋堀留町にある神社。日本橋七福神の恵比寿で、参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は倉稲魂尊素戔鳴尊神大市比売大巳貴大神、四大神を五社稲荷大神として祀る。相殿神として恵比寿大神が鎮座する。

天慶の頃(938年-947年)、藤原秀郷が平将門の乱鎮定のため戦勝祈願し、戦後白銀の狐像を奉納したとされる。平将門ゆかり

文正元年(1466年)には太田道灌が雨乞いに霊験があったとして、山城国稲荷山五社大神(現 伏見稲荷大社)を勧請して祀った。しかし、御祭神の顔ぶれは本社たる伏見稲荷大社とは若干異なる。

江戸時代には柳森神社烏森神社とともに江戸三森の一つに数えられ、道灌七稲荷江戸七森江戸八森、江戸廿一森などの呼び方も存在するが、いずれにも含まれる。また、東都三森社の一つ。庶民だけでなく松平信綱や松平頼隆といった諸大名からも崇敬を集めるようになった。

寛文年間(1661年-1673年)には吉川惟足が大巳貴大神の託宣を受けて恵比寿大神を祀った。オオクニヌシの宣託であれば、ヒルコではなく、子のコトシロヌシであろう。

社殿は関東大震災で焼失し、昭和6年(1931年)に鉄筋入り耐震構造で再建された。

当社で江戸時代に行われてい富くじをしのんで、大正8年(1919年)に富塚の碑が建てられた。現在のものは昭和28年(1953年)の再建。

例祭は太田道灌以来、毎年4月中の卯の日と定められ、現在は5月16日となっている。昭和6年9月、当社の一千年祭を記念して作製された、総体350貫(約1.4トン)の大神輿が3年に一度渡御する。

平成23年(2011年)は東日本大震災の影響で中止されたが、翌年に4年ぶりとなる渡御が行われた。平成27年(2015年)にも行われたため、次回は2018年の予定。

【ご利益】
商売繁盛、雨乞い・天気祈願、五穀豊穣(公式HP
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