べったら市が有名、家康寄進の運慶作・恵比寿像を祀る江戸開発の拠点
[住所]東京都中央区日本橋本町3-10-11
[電話]03-3254-0753

宝田恵比寿神社(たからだえびすじんじゃ、寳田恵比寿神社)は、東京都中央区日本橋本町にある神社。10月のべったら市で知られる。日本橋七福神の恵比寿神で、参拝すれば、「日本橋べったら市」などとある御朱印を頂ける。

御祭神は、事代主命少彦名命大国主神大己貴命素盞嗚命

宝田神社、宝田稲荷神社などとも。明治6年(1873年)1月16日、神田神社の兼務社となる。大正12年(1923年)9月1日の関東大震災で本殿を除きことごとく焼失。のち昭和初年(1926年)に、拝殿を再建し、現在に至る。

もともと江戸城外宝田村の鎮守だったが、慶長11年(1606年)、徳川家康が江戸城拡張により宝田、祝田、千代田の三ヶ村の転居を命じ、馬込勘解由が宝田村の鎮守としての当社を奉安し、住民を引率して現在地に集団移動した。

馬込勘解由は家康入府の際、三河国から随行してきた者で、集団移動という大業を成し遂げた功により、家康から鎌倉時代の名匠運慶の作と伝えられる繁栄祈念の恵比寿像を授けられ、平穏守護の御神体として当社に安置された。

その後村民の生活は金銀為替、駅伝、水陸運輸などの方面でそれぞれ重要な役を授かり、馬込勘解由は名主となって三伝馬取締役に出世、役名にちなんで大伝馬町の町名を賜った。

馬込勘解由はさらに、伊勢・駿河・遠江・美濃・尾張など家康ゆかりの国々より商人を集めて、あらゆる物資の集散地として、当地一帯は大江戸開発に貢献、そうしたことが、現在の商売繁盛のご利益にもつながっている。

毎年10月19日の大根の浅漬を商うべったら市(ベッタラ市)、20日の恵比寿神祭が両日にわたり盛大に執り行われる。

べったら市は「年またあらたまる」今年も年末が近づき、正月を迎える心構えをする商家にとって歳の市の先駆としての大切な年中行事であり、旧家は今日でも恵比寿講を祝う。

例祭は10月19日。1月10日が恵比寿祭で、2月には初午祭などが斎行される。

【ご利益】
商売繁盛、平穏発展、商人の守護神
宝田恵比寿神社 - べったら市が有名、家康寄進の運慶作・恵比寿像を祀る江戸開発の拠点
【関連記事】
日本橋七福神 - 東京都中央区の日本橋付近に点在する巡礼札所、御朱印収集最適コース
東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧
宝田恵比寿神社の御朱印