戦国時代に太宰府の老神官が京都で創祀、戦火を奇跡的に避ける火除けの社
[住所]京都府京都市下京区貞安前之町613
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火除天満宮(ひよけてんまんぐう)は、京都府京都市下京区にある神社。御祭神は菅原道真で、正式名称は天満宮。京における度重なる大火でも類焼をまぬかれたことからこの社号が定着した。参拝すれば、御朱印を頂ける。

天正7年(1579年)、九州での兵乱を避けるため、筑紫国大宰府から一人の老神官が道真像を背負って入洛し、六条通周辺に祀ったのが始まりと伝わる。

同15年(1587年)、烏丸二条に大雲院が創建されるとその鎮守社として移転し、慶長2年(1597年)に豊臣秀吉の命により大雲院とともに現在地に移された。

元治元年(1864年)の蛤御門の変では、この一帯だけが奇跡的に類焼を免れ、これ以降もしばしば火難から救われたという伝承があり、学問成就とともに火除の神として多くの信仰を集めている。

なお、大雲院は昭和48年(1973年)に京都市東山区祇園町南側に移転している。

境内には「天満宮25社第9番」の石碑がある。9番の根拠はよく分からないが、北野天満宮所蔵『日記』(文政6年(1823年))に記載された「洛陽二十五社順拝」の21番目に記載がある。いわゆる洛陽天満宮二十五社順拝の一社。

【ご利益】
学問・学業成就、火除け
火除天満宮 - 戦国時代に太宰府の老神官が京都で創祀、戦火を奇跡的に避ける火除けの社
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火除天満宮の御朱印