「水火の天神さん」都の水難火難除けの守護神として醍醐天皇の勅願で創建
[住所]京都府京都市上京区堀川通上御霊前上ル扇町722-10
[電話]075-451-5057

水火天満宮(すいかてんまんぐう)は、京都府京都市上京区にある神社。菅原道真を祀り、水難火難避けの神で、地元では「水火の天神さん」として親しまれている。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延長元年(923年)、醍醐天皇の勅願により都の水難火難除けの守護神として延暦寺の尊意僧正に勅命があり、道真の神霊を勧請し建立された。

もとは水火天神社とも呼ばれた。以前は同じ上京区の上天神町にあったが、堀川通の拡張に伴って昭和27年(1952年)、現在の場所に移転した。

応仁の乱の真っ最中である文明4年(1472年)、雨乞の祈願で、後土御門天皇が行幸し、御和歌会の際には神殿で天神名号御震筆を賜った。

神主石見守正景の和歌・その他洛中洛外の家宝書類などがあったが、天明8年(1788年)の天明の大火により焼失。

近世の京都で盛んになった天神信仰により、徐々に構成されていったと思われる、洛陽天満宮二十五社順拝の一社でもある。

洛陽七天神 - 北野天満宮所蔵『記録』(1699年)
洛陽順参二十五ケ所 - 『都すゞめ案内者』(1708年ごろ)
洛陽二十五社順拝 - 北野天満宮所蔵『日記』(1823年)

以上のいずれにも記載されている数少ない神社で、北野天満宮などとともに、近世京都の天神信仰の中心地になっていたとみられる。

境内には、末社六玉稲荷をはじめとし、道真の霊が降り立ったといわれる登天石、近年出世した人が寄進した出世石、眼病に効くといわれる井戸水「金龍水」や安産の石「玉子石」がある。

また元禄8年(1695年)、都への出入り口30箇所に木杭で作られたが朽ちたため享保2年(1717年)、石に作り変えられたといわれる「是より洛中荷馬口付のもの乗べからず」と記した石標もある。

堀川通沿いの鳥居横には、孝学堂跡の石碑もある。これは、江戸時代に天満宮宮司の孝道が境内に開設した学問塾跡である。

【ご利益】
水難・火難除け、学業、厄除、安産(玉子石)など(公式HP
水火天満宮 - 「水火の天神さん」都の水難火難除けの守護神として醍醐天皇の勅願で創建
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