寺社で頂ける参拝者向けの印章・印影、もらい方やマナー、注意事項、寺社巡り
御朱印(ごしゅいん)は、神社や寺院において、主に参拝者向けに押印される印章、およびその印影です。この収集がブームで、いわゆる御朱印ガール(御朱印女子)なども寺社で多く見かけます。
複数の御朱印を集めることを集印(しゅういん)といい、朱印を押印し集印するための専用の帳面を御朱印帳(ごしゅいんちょう)と呼びます。
御朱印帳は、屏風折(折り本)にして両側に固い表紙をつけた形式のものと、和綴じ(和装本)のものが多く、寺社、仏具店、神具店や文房具店、書店などで販売されています。
ネットショップでも販売しているので、パソコンやスマホからもお気軽に御朱印帳を確認できますので、時間がある時に、どんな御朱印帳があるのか眺めるのも、リラックスしたいい良い時を送れるかもしれません。
・御朱印帳専門店「しるべ」 - 島根県松江市
・さまざまな御朱印帳 - Amazon「御朱印帳」検索結果
御朱印の基本事項
・御朱印について
・御本尊や御神体と同等の御朱印
・とは言っても、入門では気軽でもOK
・御朱印のもらい方
・御朱印をもらえる時間
・御朱印を頂くのに電話予約は必要?
・御朱印の金額
・御朱印帳に関するマナーと金額
・複数の御朱印、色々な御朱印
・御朱印を頂く上でのマナーと注意事項
・御朱印の転売について
御朱印の収集や寺社巡りの応用編
・人気のある御朱印収集
・伊勢神宮の御朱印と、御朱印切符
・その他の人気の御朱印集め
近年では寺社名や本尊の墨書せず寺社名や本尊の入った印章(スタンプ)を押す、あらかじめ書置きした別紙、墨書を複写した別紙を、渡されるもしくは貼り付けられる寺社もありますが、原則として、この世に全く同じものはない、唯一無二のものとなります。
実際、朱印帳を普段は神棚や仏壇に上げているという人も少なくありませんし、服装に輪袈裟や白衣姿などでないと応じない寺院もあるにはありますが、それらは比較的少数派。
現代はとかく神仏と距離ができてしまった感を受ける時代。寺社と馴染みを持つ、という意味では、最初は気軽に考える方が入りやすいかもしれません。
参拝の記念に頂き、そして多くの寺社に通うようになり、御朱印帳に多くの御朱印がたまり、そして寺社にも多くの人が参拝するようになり、と、そうした好循環が、日本の伝統や信仰を無意識のうちにも守ることになり、日本の社会を活性化させ、そうして、日本の神々の大いなる御神徳が発露されることになるわけです。
その後、境内を散策。神様が祀られているのは本殿ばかりではない場合もあり、他の仏堂や境内社があれば、そこにもお参りしたいものです。
そうして気持ちにもゆとりができたら社務所へ。人がいれば、「御朱印を頂きたいのですが」と言えば、大抵快く応じて頂けます。
待ち時間がなければ、およそ数分で頂ける場合がほとんど。多少時間がかかる場合があったとしても、何十分もかかるものではありません。
ただし、大きな寺社になると、御朱印を頂く人で行列ができている場合があったり、番号札の配布などで対応している場合もあります。そうした場合は、ある程度の時間的な余裕を見ておきたいものです。
人がいない場合。たまたま誰も不在なのか、あるいはもとから無人の寺社なのかで対応が異なりますが、前者の場合、少し待ってみる、あるいは電話番号が分かれば、電話してみても、全く失礼ではありません。
ただし、常識的な時間であることは要確認。また、神事・儀式の場合もあるので、境内の様子をよくよく観察してから問い合わせることも必要です。
神事・儀式の場合、当然のことながら、そちらが優先されますし、御朱印を頂くには時間や日を改める必要があります。
もとから無人、あるいはそれっぽい、という場合、御朱印がない場合がありますが、他の寺院が管理していたり、兼務神社の可能性があります。その際は、管理先が分かる場合、そうした寺社に連絡すると、頂ける可能性があります。
通常ですと、常識的な時間帯、午前9:00から午後4:00ぐらいでしょうか、そうした時間に参拝して、御朱印を頂く、と考えて、スケジュールを立てるのが良いでしょう。
深夜にももしかすると受け付けて頂ける寺社はあるかもしれませんが、少数派と考えた方が良いでしょう。
大きな寺社の場合、夜間20:00ぐらいまで受け付けて頂ける場合もありますが、極端に早朝だったり、夕方から夜間の駆け込み的な頂き方は避けた方が良いでしょう。
寺社には原則的に休日という概念はありませんし、正月三が日でも頂ける場合があります。その際は一部の寺社によっては、特別な御朱印を用意している場合もありますが、当然多くの方が頂こうとしているので、待ち時間は長くなることは覚悟しなければなりません。
そして、寺社には神事・儀式はつきもの。
その際は御朱印を頂けない場合もありますし、もし万が一そういう時に参拝して御朱印を頂こうとして、頂けなくても、「そういうこともある」と考えて、時間や日を改めるようにし、決して我がままを言ったり、無理なことを言ったりしないことがマナーです。
ただし、御朱印に関しては事前の電話が必要、などと規定している寺社もないわけではありません。
また、不在がちな、常駐はしていない寺社などでは、事前の電話連絡を推奨しているところもあります。
御朱印を頂こうとしている寺社に関しては、やはり事前にある程度の情報を入手し、対応することが必要になってきます。
金額は、多くの寺社で300円、時に500円やそれ以上の額が提示されることもありますし、また、「お気持ちをお納め下さい」として金額を明示しない場合があります。
「志納」と呼ばれるもので、正直少し困りますが、300円以上を目安に考えれば無難です。
スタンプ帳やメモ用紙などへの御朱印を拒絶している寺社もありますが、これは当然。特に禁止はしていない寺社でも、最低でも、御朱印帳を用意するか、その寺社で売られている場合のある御朱印帳を一緒に入手してから御朱印を頂くようにしたいものです。
御朱印帳を忘れてしまった、あるいは急に参拝が決まって、御朱印帳を持参しなかった、ということも結構多いものです。
もちろん、日を改めて自身の御朱印帳に御朱印を頂く、ということが可能な場合はそうすればよいですが、そうでない場合(たまたまの旅行で参拝することになった寺社、など)、その際は仕方ありません、新しい御朱印帳を入手して、御朱印を頂きましょう。
一部の寺社では、御朱印帳ではなく、御朱印専用用紙に御朱印を押印して、配布していただけることもあります。
オリジナルの御朱印帳を用意している寺社もあり、その中にはその寺社の特徴をあしらった綺麗なデザインがなされているものもあって、これを収集する人もいます。
御朱印帳の値段(初穂料・御布施)もまちまちですが、500円-2000円程度を考えればよいと思います。
寺院によってはご詠歌や仏堂、仏像ごとに、神社によっては摂末社や兼務神社の御朱印を頂けることもあります。
無人の寺社だから御朱印がない、と考える前に、その寺社を管理している寺社が分かれば、その寺社に連絡を取ると、もしかすると、その無人の寺社の御朱印を頂ける場合がある、ということでもあります。
行った神社が多くの兼務神社を抱えていたので、ついでにそれら兼務神社の御朱印もあわせて頂ておこう、というのはNG。
その兼務神社の場所を聞いた上で、実際に参拝して、それから戻って来て、改めて御朱印をもらうようにしましょう。
また、年中行事や秘仏の御開帳、特別公開期間などに合わせて特別な御朱印を頂ける場合もあります。1年に1度、あるいは数年に1度の超レアな御朱印となりますので、頂ける機会があれば、是非その際に参拝して、いただきたいものです。
そのためには、寺社のスケジュールのチェックも欠かせません。そうして、寺社が我々の生活に少しでも身近に、馴染みやすくなれば、これもまた神々の御神徳。ご利益も期待できる、という訳です。
複数の霊場を兼ねる寺社では霊場ごとに別の朱印が用意されていることもありますので、参拝目的を明確にしてから実際に参拝し、目的の御朱印を頂く、ということも重要になってきます。
現在は、色々な方が色々な形で、いただいた御朱印の写真や画像をインターネット上に公開しています。実際に頂く前に、その寺社の御朱印がどのようなものなのか、Google画像検索で「寺社名+御朱印」などでググって確認しておくのもよいかもしれません(下記に実例を示しています)。
法華宗、日蓮宗の不受不施義の考えが色濃い寺院では、他宗派の御朱印が書かれた朱印帳にはお題目の「南無妙法蓮華経」を略されて、「妙法」などとしか書いてくれない寺院もあります。寺院の場合は、宗派によって御朱印帳を使い分けるのも礼儀の一つ。
また、一般的には浄土真宗の寺院では御朱印を頂けません。浄土真宗の寺院の場合は注意が必要です。
以上でも何度か触れてきましたが、いくつかのケースにより、御朱印が頂けない場合もあります。「そういうこともある、これも縁」。その際は、冷静に、時間や日を改めるよう、神仏の前ですので慎ましく行動したいところです。
逆に、一つの寺社で複数の御朱印を気軽に頂ける場合もあります。頂こうとしている御朱印の神仏を本当に参拝したのか、改めて確認後、頂くようにしたいものです。
売る方はもちろん言語道断ですが、買う方からまず控えましょう。「売れない」となれば、転売しようと考える人も減少するはずです。
ネットで高額な、レアな御朱印を集めてみたところで、面白いものでしょうか? 御朱印を集める醍醐味は、実際に自分の足で行う参拝にあります。
これをないがしろにしてはまさに本末転倒。
売る方も情けないですね。せっかく、実際に参拝しているのに、頭の中はすでに転売することを考えているのでしょうか?
神々はそうした参拝者の心持ちをしっかりと見届けていらっしゃるはずです。聖地に行くにはそれなりの心の準備が必要であり、御朱印の転売・ネットでの購入は本当にやめてもらいたいものです。
・浅草寺(東京都台東区浅草)………Google画像検索「浅草寺 御朱印」
・増上寺(東京都港区芝公園)………Google画像検索「増上寺 御朱印」
・清水寺(京都府京都市東山区)……Google画像検索「清水寺 御朱印」
などになります。御朱印を収集しようと考えた場合、全国的に有名な寺院であれば、当然気になるところではあります。
また、こう言っては何ですが、実際には「凝った」御朱印、芸術性の高い御朱印が人気になることも多いです。アートな天狗朱印で知られる古峯神社が有名です。また、下記のような書籍は、その際に役立つでしょう。
・『御朱印案内 (諸ガイド)』 - 「テーマ別」「ご利益別」に全国の人気の高い御朱印を厳選
・『御朱印アートブック (一生に一度は頂きたい美しい御朱印・珍しい御朱印!)』
・『はじめての御朱印ガイド』 - 「御朱印ガール」ビギナーさん対象の本格ガイドブック
・『日本全国この御朱印が凄い! 第壱集 増補改訂版』 - ただただ凄いものだけ
上記が詳しいですが、関連して、「御朱印切符」というキーワードがあります。正式にそのような言葉はないようですが、伊勢の神宮(伊勢神宮)を巡る際に非常に便利だと好評な、近畿日本鉄道(近鉄)によるきっぷのことです。下記をご参照のこと。
・伊勢神宮参拝きっぷ - 近鉄公式
御朱印切符と言った場合、通常は伊勢の神宮の御朱印巡りのことを指すようで、その他の御朱印巡りで必要なきっぷのことはあまり指さないようです。
・日本橋七福神 - 東京都中央区の日本橋付近に点在する巡礼札所、御朱印収集最適コース
東京であれば他にも下記のようなものもあります。
・下町八福神 - 東京中央区・台東区の八つの神社の巡礼札所、東京下町八社巡りなどとも
・東海七福神 - 昭和7年創設の由緒ある、東京品川区・大田区の品川周辺の巡礼札所七寺社
また、同じように、鎌倉の七福神巡りなど、寺社が多い鎌倉の御朱印巡りも人気です。であれば、京都や奈良も同じことが言えますし、京都・奈良・鎌倉に限らず、神への信仰の国・日本には、全国各地至る所にたくさんの寺社があります。
・京都十六社朱印めぐり - 年頭の記念品が頂ける京都府京都市と周辺の16社巡礼イベント
・京都刀剣御朱印廻り - 粟田神社×藤森神社×建勲神社×豊国神社の京都市鎮座の四社巡拝
日本橋や鎌倉、奈良、京都が行きやすい、行く機会がある、というのならよいのですが、そうでない方の場合、まず地元の地図をよくよく眺めてみることをお勧めします。
そうすると、普段は気付かないぐらい、多くの寺社が自宅周辺に点在していることが確認できるはずです。こうしたとっかかりやすいところから、御朱印巡りを進めてみるというのも一つの方法だと思います。
しかし、何よりも、ご自身の氏神様、あるいは寺院の御朱印(あれば)を頂いてから、他の寺社の御朱印を考えたいものではあります。
【関連記事】
・御朱印ガールとは? - 賛否両論も、今まで縁のなかった層の社寺めぐりを促進する効果
・神社いろいろ - これで神社のおよそが分かる! 社格や形式などで神社を分類したまとめ
複数の御朱印を集めることを集印(しゅういん)といい、朱印を押印し集印するための専用の帳面を御朱印帳(ごしゅいんちょう)と呼びます。
御朱印帳は、屏風折(折り本)にして両側に固い表紙をつけた形式のものと、和綴じ(和装本)のものが多く、寺社、仏具店、神具店や文房具店、書店などで販売されています。
ネットショップでも販売しているので、パソコンやスマホからもお気軽に御朱印帳を確認できますので、時間がある時に、どんな御朱印帳があるのか眺めるのも、リラックスしたいい良い時を送れるかもしれません。
・御朱印帳専門店「しるべ」 - 島根県松江市
・さまざまな御朱印帳 - Amazon「御朱印帳」検索結果
御朱印の基本事項
・御朱印について
・御本尊や御神体と同等の御朱印
・とは言っても、入門では気軽でもOK
・御朱印のもらい方
・御朱印をもらえる時間
・御朱印を頂くのに電話予約は必要?
・御朱印の金額
・御朱印帳に関するマナーと金額
・複数の御朱印、色々な御朱印
・御朱印を頂く上でのマナーと注意事項
・御朱印の転売について
御朱印の収集や寺社巡りの応用編
・人気のある御朱印収集
・伊勢神宮の御朱印と、御朱印切符
・その他の人気の御朱印集め
御朱印の基本事項
御朱印について
「記念スタンプ」とは違い、寺社の職員や僧侶、神職、氏子などが押印します。単に印を押すだけでなく、その下に墨書で寺社名や参拝日などが書かれ、その墨書も含めて「朱印」と呼ばれます。近年では寺社名や本尊の墨書せず寺社名や本尊の入った印章(スタンプ)を押す、あらかじめ書置きした別紙、墨書を複写した別紙を、渡されるもしくは貼り付けられる寺社もありますが、原則として、この世に全く同じものはない、唯一無二のものとなります。
御本尊や御神体と同等の御朱印
現在は、誰でも比較的気軽に寺社で入手できますが、以上からも分かる通り、まるっきりの「記念スタンプ」感覚とはいきません。一つでも御朱印を手にすれば、その荘厳さが伝わってくる通り、御本尊や御神体の分身とも言われる場合があります。実際、朱印帳を普段は神棚や仏壇に上げているという人も少なくありませんし、服装に輪袈裟や白衣姿などでないと応じない寺院もあるにはありますが、それらは比較的少数派。
とは言っても、入門では気軽でもOK
御朱印は非常に魅力的であり、集めてしまいたくなる衝動に駆られる、日本の寺社の貴重なアイテムであることに間違いありません。現代はとかく神仏と距離ができてしまった感を受ける時代。寺社と馴染みを持つ、という意味では、最初は気軽に考える方が入りやすいかもしれません。
参拝の記念に頂き、そして多くの寺社に通うようになり、御朱印帳に多くの御朱印がたまり、そして寺社にも多くの人が参拝するようになり、と、そうした好循環が、日本の伝統や信仰を無意識のうちにも守ることになり、日本の社会を活性化させ、そうして、日本の神々の大いなる御神徳が発露されることになるわけです。
御朱印のもらい方
ものすごく特別な方法がある、という訳ではありません。後述もしますが、まず寺社にしっかりと参拝。参拝方法は、寺社によって異なる場合もあり、注意は必要ですが、何よりもまず心持ち。真摯な気持ちで行えば、大抵の場合、神様に通じるはずです。その後、境内を散策。神様が祀られているのは本殿ばかりではない場合もあり、他の仏堂や境内社があれば、そこにもお参りしたいものです。
そうして気持ちにもゆとりができたら社務所へ。人がいれば、「御朱印を頂きたいのですが」と言えば、大抵快く応じて頂けます。
待ち時間がなければ、およそ数分で頂ける場合がほとんど。多少時間がかかる場合があったとしても、何十分もかかるものではありません。
ただし、大きな寺社になると、御朱印を頂く人で行列ができている場合があったり、番号札の配布などで対応している場合もあります。そうした場合は、ある程度の時間的な余裕を見ておきたいものです。
人がいない場合。たまたま誰も不在なのか、あるいはもとから無人の寺社なのかで対応が異なりますが、前者の場合、少し待ってみる、あるいは電話番号が分かれば、電話してみても、全く失礼ではありません。
ただし、常識的な時間であることは要確認。また、神事・儀式の場合もあるので、境内の様子をよくよく観察してから問い合わせることも必要です。
神事・儀式の場合、当然のことながら、そちらが優先されますし、御朱印を頂くには時間や日を改める必要があります。
もとから無人、あるいはそれっぽい、という場合、御朱印がない場合がありますが、他の寺院が管理していたり、兼務神社の可能性があります。その際は、管理先が分かる場合、そうした寺社に連絡すると、頂ける可能性があります。
御朱印をもらえる時間
これは寺社ごとによってまちまちです。綿密なスケジュールを組んで進めたい方は、御朱印を頂く予定の寺社ごとに御朱印受付時間をチェックする必要があります。通常ですと、常識的な時間帯、午前9:00から午後4:00ぐらいでしょうか、そうした時間に参拝して、御朱印を頂く、と考えて、スケジュールを立てるのが良いでしょう。
深夜にももしかすると受け付けて頂ける寺社はあるかもしれませんが、少数派と考えた方が良いでしょう。
大きな寺社の場合、夜間20:00ぐらいまで受け付けて頂ける場合もありますが、極端に早朝だったり、夕方から夜間の駆け込み的な頂き方は避けた方が良いでしょう。
寺社には原則的に休日という概念はありませんし、正月三が日でも頂ける場合があります。その際は一部の寺社によっては、特別な御朱印を用意している場合もありますが、当然多くの方が頂こうとしているので、待ち時間は長くなることは覚悟しなければなりません。
そして、寺社には神事・儀式はつきもの。
その際は御朱印を頂けない場合もありますし、もし万が一そういう時に参拝して御朱印を頂こうとして、頂けなくても、「そういうこともある」と考えて、時間や日を改めるようにし、決して我がままを言ったり、無理なことを言ったりしないことがマナーです。
御朱印を頂くのに電話予約は必要?
ほとんどの寺社では電話予約は必要ない場合が多いです。そのまま普通に参拝して、御朱印を頂くことが可能です。ただし、御朱印に関しては事前の電話が必要、などと規定している寺社もないわけではありません。
また、不在がちな、常駐はしていない寺社などでは、事前の電話連絡を推奨しているところもあります。
御朱印を頂こうとしている寺社に関しては、やはり事前にある程度の情報を入手し、対応することが必要になってきます。
御朱印の金額
元々は寺社に写経を納めた際の受付印であったと言われ、現在でも納経をしないと御朱印がもらえない寺院が存在しますが、現在は多くの寺社では少額の金銭(初穂料・御布施)を納めることでもらえるようになっています。金額は、多くの寺社で300円、時に500円やそれ以上の額が提示されることもありますし、また、「お気持ちをお納め下さい」として金額を明示しない場合があります。
「志納」と呼ばれるもので、正直少し困りますが、300円以上を目安に考えれば無難です。
御朱印帳に関するマナーと金額
西国三十三所霊場詣や四国八十八箇所霊場詣、他にも寺社何ヶ所か合わせての七福神めぐりに代表される霊場巡りなどの場合には、専用の御朱印帳や用紙、色紙、掛軸などが用意されていることもあります。スタンプ帳やメモ用紙などへの御朱印を拒絶している寺社もありますが、これは当然。特に禁止はしていない寺社でも、最低でも、御朱印帳を用意するか、その寺社で売られている場合のある御朱印帳を一緒に入手してから御朱印を頂くようにしたいものです。
御朱印帳を忘れてしまった、あるいは急に参拝が決まって、御朱印帳を持参しなかった、ということも結構多いものです。
もちろん、日を改めて自身の御朱印帳に御朱印を頂く、ということが可能な場合はそうすればよいですが、そうでない場合(たまたまの旅行で参拝することになった寺社、など)、その際は仕方ありません、新しい御朱印帳を入手して、御朱印を頂きましょう。
一部の寺社では、御朱印帳ではなく、御朱印専用用紙に御朱印を押印して、配布していただけることもあります。
オリジナルの御朱印帳を用意している寺社もあり、その中にはその寺社の特徴をあしらった綺麗なデザインがなされているものもあって、これを収集する人もいます。
御朱印帳の値段(初穂料・御布施)もまちまちですが、500円-2000円程度を考えればよいと思います。
複数の御朱印、色々な御朱印
御朱印は一つの寺社に一つとは限りません。寺院によってはご詠歌や仏堂、仏像ごとに、神社によっては摂末社や兼務神社の御朱印を頂けることもあります。
無人の寺社だから御朱印がない、と考える前に、その寺社を管理している寺社が分かれば、その寺社に連絡を取ると、もしかすると、その無人の寺社の御朱印を頂ける場合がある、ということでもあります。
行った神社が多くの兼務神社を抱えていたので、ついでにそれら兼務神社の御朱印もあわせて頂ておこう、というのはNG。
その兼務神社の場所を聞いた上で、実際に参拝して、それから戻って来て、改めて御朱印をもらうようにしましょう。
また、年中行事や秘仏の御開帳、特別公開期間などに合わせて特別な御朱印を頂ける場合もあります。1年に1度、あるいは数年に1度の超レアな御朱印となりますので、頂ける機会があれば、是非その際に参拝して、いただきたいものです。
そのためには、寺社のスケジュールのチェックも欠かせません。そうして、寺社が我々の生活に少しでも身近に、馴染みやすくなれば、これもまた神々の御神徳。ご利益も期待できる、という訳です。
複数の霊場を兼ねる寺社では霊場ごとに別の朱印が用意されていることもありますので、参拝目的を明確にしてから実際に参拝し、目的の御朱印を頂く、ということも重要になってきます。
現在は、色々な方が色々な形で、いただいた御朱印の写真や画像をインターネット上に公開しています。実際に頂く前に、その寺社の御朱印がどのようなものなのか、Google画像検索で「寺社名+御朱印」などでググって確認しておくのもよいかもしれません(下記に実例を示しています)。
御朱印を頂く上でのマナーと注意事項
「御朱印、御朱印」となりすぎる、御朱印目的すぎるのも問題です。そこはまず参拝ありき、神様への感謝やお願い事などなど、そこは何でも構いませんが、神仏に真摯な姿勢・気持ちで向き合い参拝してから、「さて、御朱印」となるよう、心がけたいものです。法華宗、日蓮宗の不受不施義の考えが色濃い寺院では、他宗派の御朱印が書かれた朱印帳にはお題目の「南無妙法蓮華経」を略されて、「妙法」などとしか書いてくれない寺院もあります。寺院の場合は、宗派によって御朱印帳を使い分けるのも礼儀の一つ。
また、一般的には浄土真宗の寺院では御朱印を頂けません。浄土真宗の寺院の場合は注意が必要です。
以上でも何度か触れてきましたが、いくつかのケースにより、御朱印が頂けない場合もあります。「そういうこともある、これも縁」。その際は、冷静に、時間や日を改めるよう、神仏の前ですので慎ましく行動したいところです。
逆に、一つの寺社で複数の御朱印を気軽に頂ける場合もあります。頂こうとしている御朱印の神仏を本当に参拝したのか、改めて確認後、頂くようにしたいものです。
御朱印の転売について
人気の御朱印集めですが、それを逆手にとって、御朱印をインターネットオークションなどで転売し、金銭を稼ぐケースが増えているようです。売る方はもちろん言語道断ですが、買う方からまず控えましょう。「売れない」となれば、転売しようと考える人も減少するはずです。
ネットで高額な、レアな御朱印を集めてみたところで、面白いものでしょうか? 御朱印を集める醍醐味は、実際に自分の足で行う参拝にあります。
これをないがしろにしてはまさに本末転倒。
売る方も情けないですね。せっかく、実際に参拝しているのに、頭の中はすでに転売することを考えているのでしょうか?
神々はそうした参拝者の心持ちをしっかりと見届けていらっしゃるはずです。聖地に行くにはそれなりの心の準備が必要であり、御朱印の転売・ネットでの購入は本当にやめてもらいたいものです。
御朱印の収集や寺社巡りの応用編
人気のある御朱印収集
寺院であれば、人気があるのは、・浅草寺(東京都台東区浅草)………Google画像検索「浅草寺 御朱印」
・増上寺(東京都港区芝公園)………Google画像検索「増上寺 御朱印」
・清水寺(京都府京都市東山区)……Google画像検索「清水寺 御朱印」
などになります。御朱印を収集しようと考えた場合、全国的に有名な寺院であれば、当然気になるところではあります。
また、こう言っては何ですが、実際には「凝った」御朱印、芸術性の高い御朱印が人気になることも多いです。アートな天狗朱印で知られる古峯神社が有名です。また、下記のような書籍は、その際に役立つでしょう。
・『御朱印案内 (諸ガイド)』 - 「テーマ別」「ご利益別」に全国の人気の高い御朱印を厳選
・『御朱印アートブック (一生に一度は頂きたい美しい御朱印・珍しい御朱印!)』
・『はじめての御朱印ガイド』 - 「御朱印ガール」ビギナーさん対象の本格ガイドブック
・『日本全国この御朱印が凄い! 第壱集 増補改訂版』 - ただただ凄いものだけ
伊勢神宮の御朱印と、御朱印切符
・伊勢の神宮御朱印めぐり - 125社のうち御朱印が頂けるのは7社 めぐるのに現実的可能性上記が詳しいですが、関連して、「御朱印切符」というキーワードがあります。正式にそのような言葉はないようですが、伊勢の神宮(伊勢神宮)を巡る際に非常に便利だと好評な、近畿日本鉄道(近鉄)によるきっぷのことです。下記をご参照のこと。
・伊勢神宮参拝きっぷ - 近鉄公式
御朱印切符と言った場合、通常は伊勢の神宮の御朱印巡りのことを指すようで、その他の御朱印巡りで必要なきっぷのことはあまり指さないようです。
その他の人気の御朱印集め
その他には、東京日本橋を中心に8社の神社が集中しており、参拝しやすい(御朱印を頂きやすい)ことで知られ、人気の日本橋七福神があります。・日本橋七福神 - 東京都中央区の日本橋付近に点在する巡礼札所、御朱印収集最適コース
東京であれば他にも下記のようなものもあります。
・下町八福神 - 東京中央区・台東区の八つの神社の巡礼札所、東京下町八社巡りなどとも
・東海七福神 - 昭和7年創設の由緒ある、東京品川区・大田区の品川周辺の巡礼札所七寺社
また、同じように、鎌倉の七福神巡りなど、寺社が多い鎌倉の御朱印巡りも人気です。であれば、京都や奈良も同じことが言えますし、京都・奈良・鎌倉に限らず、神への信仰の国・日本には、全国各地至る所にたくさんの寺社があります。
・京都十六社朱印めぐり - 年頭の記念品が頂ける京都府京都市と周辺の16社巡礼イベント
・京都刀剣御朱印廻り - 粟田神社×藤森神社×建勲神社×豊国神社の京都市鎮座の四社巡拝
日本橋や鎌倉、奈良、京都が行きやすい、行く機会がある、というのならよいのですが、そうでない方の場合、まず地元の地図をよくよく眺めてみることをお勧めします。
そうすると、普段は気付かないぐらい、多くの寺社が自宅周辺に点在していることが確認できるはずです。こうしたとっかかりやすいところから、御朱印巡りを進めてみるというのも一つの方法だと思います。
しかし、何よりも、ご自身の氏神様、あるいは寺院の御朱印(あれば)を頂いてから、他の寺社の御朱印を考えたいものではあります。
【関連記事】
・御朱印ガールとは? - 賛否両論も、今まで縁のなかった層の社寺めぐりを促進する効果
・神社いろいろ - これで神社のおよそが分かる! 社格や形式などで神社を分類したまとめ
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コメント一覧 (3)
御宝前の前で、
座礼
合掌三礼
合掌礼拝「恭しく御仏を礼拝し奉る」
開経偈 (1回)
観音札所では
延命十句観音経 (3回)
弘法大師札所では
般若心経 (1回)
回向文(1回)
略三宝 (1回)
本尊名を念仏 (3回)
合掌三礼
座礼
をします。
今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。
吉峯になってますぞよ。