藤原宮大極殿跡で幅5.2メートルの階段跡、平城京への大極殿移設を裏付ける、現地説明会
奈良県橿原市にある古代日本の宮都、藤原宮の大極殿跡で、南面に幅5.2メートルの階段跡が初めて見つかり2015年10月9日、奈良文化財研究所が発表しました。10月12日に現地説明会が行われます。産経新聞が報じています

藤原宮(藤原京)に都が置かれたのは694年から710年まで。7世紀から8世紀にかかる時代です。710年には平城京に遷都します。

古代の宮殿建築では、階段幅は建物の「柱間」と呼ばれる柱と柱の間の寸法と同じため、9間と分かっている大極殿の東西幅は全長約45メートルと今回初めて確認されました。

これは平城宮大極殿(第1次)の東西幅とほぼ一致し、今回の初確認は、「平城宮大極殿は藤原宮大極殿を移築した」との定説を裏付けたことになります。

現地説明会は10月12日(月・祝)、午後1時30分からの1回のみ。小雨決行。場所は奈良県橿原市高殿町の発掘調査現場。近鉄大阪線「耳成」駅南口から南へ徒歩約25分です。

都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)研究員の清野陽一氏が報告します。詳細はこちらから。