「高島藩家老騎馬行列」が奉納される旅の安全の守護神、諏訪大社上社の末社
[住所]長野県諏訪市四賀足長山5386
[電話]0266-52-4141

足長神社(あしながじんじゃ)は、長野県諏訪市四賀、桑原城跡山腹に鎮座する神社。近代社格では村社。諏訪大社上社の末社。古くは荻葺きの屋根であったため荻宮と呼ばれていた。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は脚摩乳命(あしなづちのみこと、足摩乳命)。別名を「足長彦神」といい、諏訪大社の御祭神・建御名方神に随従する神とされる。

タケミナカタの父であるオオクニヌシ、その祖先であるスサノヲの妻・クシナダの父神。ヤマタノオロチの場面で登場する。オオヤマツミの子であり、妹で、妻であり、クシナダの母神である手摩乳命も同じ市内で手長神社に祀られている。

『諏訪史跡要項』によれば、桑原地域一帯が一つの郷であった頃は足長・手長の両神を合祭していた。後に上桑原・下桑原に分れた時、各地域住民の鎮守産土神として足長神を上桑原、手長神を下桑原に分祭したとされる。しかし、地名として齟齬がある可能性は指摘されている。

大同年間(806年-810年)には御表衣祝有員(みそぎほうりありかず、諏訪大社上社大祝の祖)が当社を崇敬して広大な社殿を造営したという。以後は諏訪大社の末社に列した。

伝承によれば、足長神は手長神を背負って諏訪湖で貝や魚をとったという。手長神社の御祭神と同様、タケミナカタの諏訪入り以前の神とされる。

また、大きな長いわらじを奉納すれば足長神が旅の安全を守ってくれるといい、かつて人々は当社にわらじを奉納して旅の安全を祈願した。

江戸時代、上桑原村では、諏訪大社上社の御柱祭に「高島藩家老騎馬行列」を奉納していたが、明治4年(1871年)の廃藩後は当社に奉納するようになり、現在に至っている。

【ご利益】
旅行・交通安全、足病治癒、足腰壮健
足長神社 - 「高島藩家老騎馬行列」が奉納される旅の安全の守護神、諏訪大社上社の末社
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足長神社の御朱印