武の神・松本城の鎮守、「深き志しの天神さま」としての学問の神、宮村宮
[住所]長野県松本市深志3-7-43
[電話]0263-32-1214

深志神社(ふかしじんじゃ)は、長野県松本市深志にある神社。近代社格では県社、現在は神社本庁の別表神社。通称は「天神様」、「深志(深き志し)の天神さま」とも。建御名方命菅原道真(天神)を主祭神とする。参拝すれば、御朱印を頂ける。

社伝によれば、諏訪明神(建御名方命)の夢をたびたび見ていた信濃守護・小笠原貞宗が戦勝に感謝し、暦応2年(1339年)に奉祀したのに始まる。

当初は宮村宮(宮村大明神)と称していた。応永9年(1402年)には小笠原長基が京都の北野天満宮を勧請した。

永正元年(1504年)、小笠原氏の家臣が深志城(松本城)を築城すると、当社を城の鎮守・産土神として崇敬し、社殿を西面に改めた。

天文2年(1533年)、小笠原長時は武田信玄に敗れ、信濃が武田氏の支配下に入ると当社は荒廃。

天正10年(1582年)、小笠原氏が信濃に復帰して社殿を修造し、鎌田郷に小笠原氏によって勧請され創建されていた天満宮(鎌田天神)の分霊を、宮村宮の北の新宮に奉遷した。

本来は建御名方命の方が主祭神であるが、天満宮の方が有名となり、深志天神・天神様と呼ばれるようになった。

江戸時代も歴代領主の崇敬を受け、松本城下の南半分の商人町の総氏神ともなった。天保12年(1841年)、吉田家の許可を受けて宮村宮から現社名に改称。昭和3年(1928年)に県社に列格した。

例祭は7月24・25日。天神祭りと呼ばれ、氏子町内、松本平に夏の到来をつげる祭りとして親しまれ、神輿(市の重要文化財)と舞台(市の重要有形民俗文化財)が出る。

天満宮御正忌大祭は、天満宮鎮座以来100年毎に斎行。戦後、昭和27年(1952年)に1050年祭を斎行し、以後25年ごととして1075年祭を昭和52年(1977年)に、そして1100年祭を平成14年(2002年)に行っている。

境内神社には、稲荷神社、恵比寿神社、楠公神社、金山神社、松尾神社、末社、愛染神社の各社がある。

映画「神様のカルテ」のロケ地としても知られる。また、日本プロサッカーリーグであるJリーグの松本山雅FCが必勝祈願を行う神社である。

【ご利益】
武の神である諏訪明神、地域の守り神(産土神)、学問の神(公式HP
深志神社 - 武の神・松本城の鎮守、「深き志しの天神さま」としての学問の神、宮村宮
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深志神社の御朱印