東西本宮が同一規模の社殿を有す、全国的に珍しい形式の備後福山総鎮守
[住所]広島県福山市北吉津町1-2-16
[電話]084-924-0206
福山八幡宮(ふくやまはちまんぐう)は、広島県福山市北吉津町にある神社。近代社格では県社、現在は神社本庁の別表神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
本宮は本殿、拝殿、随身門、石段、両部鳥居、参道、総門などそれぞれが同一規模、同一形式で東西に並べて建てられており、全国に類例の少ない形式。
当地方が「穴の海」と呼ばれていた頃、後に福山城地となった深津島山に二つの八幡宮が奉祀されていた。その後、天文年間(1532年-1555年)に杉原盛重が社殿を新に造営、毛利輝元、福島正則などの為政者も深く崇敬した。
元和5年(1619年)、水野勝成が備後国主として赴任すると、新しい居城として福山城を造営、二つの八幡宮は夫々延広小路、野上口へと遷された。
天和3年(1683年)、四代藩主水野勝慶の時、今の松廼尾山に改めて福山総鎮守として本殿、幣殿、拝殿、随神門、鳥居、惣門など東西に同一規模、同一形式で並び建て、一般に両社八幡とも呼ばれた。
東の八幡宮は、惣堂八幡宮と呼ばれ、寛文年間(1661年-1673年)に起きた水野家のお家騒動に際して、惣堂が騒動に通じるとして、延広八幡宮に改称された。東の宮と呼ばれる。現在は東御宮とも。
西の八幡宮は、天文年間に盛重が造営したもので、現在の野上町の前身、城下の南西にあった野上に遷座したために、野上八幡宮と呼ばれた。若宮八幡宮とも。西の宮と呼ばれる。現在は西御宮とも。
両社の間は福山藩初代藩主である水野勝成を祀る聡敏神社が鎮座していたが、昭和59年(1984年)の中央拝殿建設により西御宮裏(北西部)に移された。現在は、当宮の境内社となっている。
昭和44年(1869年)に両者の法人格は合併され、現社号に改称した。福山城址の北方に鎮座し、福山城址の北に鎮座する備後護国神社のすぐ北に位置する。
御祭神は、応神天皇(第十五代天皇)、神功皇后(応神天皇の母)、比売大神(宗像三女神:タキリビメ、タギツヒメ、イチキシマヒメ)であり、形式としては宇佐神宮と同じ。
福山藩の歴代藩主が能を奉納された歴史にちなみ、御鎮座300年を記念して1986年(昭和61年)より薪能が毎年7月28日に奉納される行事として定着。観世流、大蔵流、喜多流の各流派が基本的には隔年で上演する。
例大祭は10月11・12日。
【ご利益】
厄除け、所願成就、生活の守護神、海上・交通安全、安産・子育て(公式HP)

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福山八幡宮(ふくやまはちまんぐう)は、広島県福山市北吉津町にある神社。近代社格では県社、現在は神社本庁の別表神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
本宮は本殿、拝殿、随身門、石段、両部鳥居、参道、総門などそれぞれが同一規模、同一形式で東西に並べて建てられており、全国に類例の少ない形式。
当地方が「穴の海」と呼ばれていた頃、後に福山城地となった深津島山に二つの八幡宮が奉祀されていた。その後、天文年間(1532年-1555年)に杉原盛重が社殿を新に造営、毛利輝元、福島正則などの為政者も深く崇敬した。
元和5年(1619年)、水野勝成が備後国主として赴任すると、新しい居城として福山城を造営、二つの八幡宮は夫々延広小路、野上口へと遷された。
天和3年(1683年)、四代藩主水野勝慶の時、今の松廼尾山に改めて福山総鎮守として本殿、幣殿、拝殿、随神門、鳥居、惣門など東西に同一規模、同一形式で並び建て、一般に両社八幡とも呼ばれた。
東の八幡宮は、惣堂八幡宮と呼ばれ、寛文年間(1661年-1673年)に起きた水野家のお家騒動に際して、惣堂が騒動に通じるとして、延広八幡宮に改称された。東の宮と呼ばれる。現在は東御宮とも。
西の八幡宮は、天文年間に盛重が造営したもので、現在の野上町の前身、城下の南西にあった野上に遷座したために、野上八幡宮と呼ばれた。若宮八幡宮とも。西の宮と呼ばれる。現在は西御宮とも。
両社の間は福山藩初代藩主である水野勝成を祀る聡敏神社が鎮座していたが、昭和59年(1984年)の中央拝殿建設により西御宮裏(北西部)に移された。現在は、当宮の境内社となっている。
昭和44年(1869年)に両者の法人格は合併され、現社号に改称した。福山城址の北方に鎮座し、福山城址の北に鎮座する備後護国神社のすぐ北に位置する。
御祭神は、応神天皇(第十五代天皇)、神功皇后(応神天皇の母)、比売大神(宗像三女神:タキリビメ、タギツヒメ、イチキシマヒメ)であり、形式としては宇佐神宮と同じ。
福山藩の歴代藩主が能を奉納された歴史にちなみ、御鎮座300年を記念して1986年(昭和61年)より薪能が毎年7月28日に奉納される行事として定着。観世流、大蔵流、喜多流の各流派が基本的には隔年で上演する。
例大祭は10月11・12日。
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