加賀前田家が城郭の鎮守、産土神として一貫崇敬した、金沢五社の筆頭格
椿原天満宮(石川県金沢市天神町1丁目1-13)
[住所]石川県金沢市天神町1-1-13
[電話]076-231-3827

椿原天満宮(つばきはらてんまんぐう)は、石川県金沢市天神町にある神社。金沢五社の一社で、近代社格では県社。主祭神は菅原道真。参拝すれば、御朱印を頂ける。

永仁5年(1297年)、加賀国主富樫義親が京都の北野天満宮より丹波屋敷と称する山崎に勧請する。観応年間(1350年-1352年)の一向一揆により金浦郷田井村へ遷座、金浦郷の総鎮守産土神となる。田井天満宮と称す。

天正年間(1573年-1593年)、前田家が加賀の国の領主となり、当宮を前田家祈願所として城郭の鎮守と定める。

慶長年間(1596年-1615年)、前田利長が城郭拡張、市街区画改正を行い、当宮及び田井村を現在地に移転。現在地は一向一揆の大将である洲崎兵庫の屯営地、椿原山砦だったために、現社号が定着し始めた。椿原神社とも言った。

前田家は当宮を産土神として一貫して崇敬、度々の参拝や奉幣があり、社殿の改増築を管掌、金沢五社の筆頭ともされたという。

明治6年(1873年)に郷社、明治14年(1881年)に県社に列する。

現在では度々拝殿で室内楽、フォーク・ロック・ブルースバンドなどのコンサートが行われ好評を博す。

藩の強い意向により、江戸時代から、仏教色を廃し、神官が守護してきた金沢五社は、当社の他、宇多須神社神明宮小坂神社安江八幡宮であり、この五社全てを参ることを「五社参り」と言い、盛んに行われた。

【ご利益】
学問の神、地域・家内安全など
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