通称は毘沙門さん、前田利家を秘密裏に祀る、奈良期創建の金沢五社の一社
[住所]石川県金沢市東山1-30-8
[電話]076-252-8826

宇多須神社(うたすじんじゃ)は、石川県金沢市東山にある神社。金沢五社の一社。近代社格では県社。通称は毘沙門さんとも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

佐和田川(今の浅野川)の辺の小丘(御辰山)から出た古鏡の裏面に卯と辰との紋様があったので卯辰神とし、養老2年(718年)に多聞天社と称して創建された。

その後、慶長4年(1599年)、加賀藩藩祖前田利家を卯辰八幡宮と称して密かに祀った。徳川家、後の幕府に配慮する必要があったため。藩士が禄高に応じて祭祀料を負担し、代々藩主の祈祷所として崇敬が篤かった。

明治に入り、御祭神の前田利家が現在の尾山神社として創建され遷座。明治2年(1869年)、もともと祭祀していた高皇産霊神を遷座し、社号を高皇産霊社に改めた。

明治5年(1872年)、さらに卯辰社と改称、同33年(1900年)10月2日には御辰山が故事で宇多須山ということから現社号に改め、同35年(1902年)、県社に昇格した。

境内の裏手には、将軍家の病を治癒したと言われる、前田利常の「酒湯の井戸」がある。

藩の強い意向により、江戸時代から、仏教色を廃し、神官が守護してきた金沢五社は、当社の他、神明宮小坂神社椿原天満宮安江八幡宮であり、この五社全てを参ることを「五社参り」と言い、盛んに行われた。

【ご利益】
武運長久、平穏安寧、病気平癒
宇多須神社 - 通称は毘沙門さん、前田利家を秘密裏に祀る、奈良期創建の金沢五社の一社
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宇多須神社の御朱印