河童伝承、河童を服従させる河童族を統率した栗隈王の末裔が社家
水神神社(長崎県長崎市本河内1丁目8)
[住所]長崎県長崎市本河内1-8
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水神神社(すいじんじんじゃ)は、長崎県長崎市本河内にある神社。諏訪神社伊勢宮神社松森天満宮の長崎三社に、二社加えた長崎五社のうちの一社。もう一社は中川八幡神社。御朱印の有無は不明。

御祭神は彌都波能売大神。相殿に、天御中主命、国狭槌命(国狭槌尊)、豊玉彦命豊玉姫命速秋津彦神速秋津姫神、気吹戸主命、大海別姫命、大海別子命を祀る。

寛永年間(1624年-1645年)、出来大工町に祠を建立し、その後の明暦年間(1655年-1657年)に炉粕町に移転、元禄7年(1694年)、社殿を建立。享保4年(1719年)から水神祭が始まったという。祭日は5月29日。

元文4年(1739年)、水源の涵養と河海の災害とを祓う趣旨で社地を八幡町倉田水樋の水源である銭屋川の畔に社殿を移転。大正9年(1920年)11月、社地周辺に人家が密集し神域として不適当となり水道の水源である現在地に移転した。

現在、中島川の上流、本河内水源池の下にあり、長崎住民の生活水を守護するように鎮座している。

拝殿の裏に川立神(かわたちかみ)が宿る河童石がある。通称はどんく石。「雨乞い」行事において、石の表面に自生している苔の色や状態を見て降雨を占ったという。

社家は現在も渋江家が勤めているが、渋江家は、その昔、河童族を統率していた栗隈王(くりくまおう)の家柄であったといい、 河童たちも渋江家には逆らわなかった。

渋江家が河童達を招いて酒宴を開いたのが水神祭の始まりのようで、自分たちは柔らかい筍を、河童たちには硬い竹を煮た物を出して、河童たちに人間の歯の強さを見せた、などの話が伝わっている。

それに驚いた河童たちは「人間というものは、何と歯が強いのだろう」とますます敬服。人間にいたずらすることが少なくなったという。

【ご利益】
水の守護神、家内安全、地域平和
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