顕宗天皇の勅願で創建、応仁の乱で衰微も復興して交通安全祈願で有名に
[住所]京都府京都市山科区日ノ岡一切経谷町29
[電話]075-761-6639

日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)は、京都府京都市山科区日ノ岡一切経谷町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 山城国 宇治郡「日向神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。「京の伊勢」とも称され、日本七神明の一社。。

内宮(上ノ本宮)・外宮(下ノ本宮)の二つの本殿があり、内宮に天照大神多紀理毘売命市寸島比売命多岐都比売命宗像三女神)、外宮に天津彦火瓊々杵尊天之御中主神を祀る。

社伝によれば、第23代顕宗天皇の治世、勅願により筑紫日向の高千穂の峯の神蹟より神霊を移して創建された。

第38代天智天皇は、圭田を寄進し、鎮座の山を日御山と名づけ、第56代清和天皇は、日向宮の勅願を賜う。建武の戦乱中、新田義貞公は、戦勝を祈願し、良馬と太刀一身を奉納した。

応仁元年(1467年)-文明9年(1477年)までの応仁の乱で社殿などを焼失し、祭祀が一旦途絶えた。江戸時代初期に篤志家・松井藤左衛門によって旧社地に再建された。

仮宮が造営され、禁中よりの修理料が下賜され、社殿の再興が行われた。

第107代後陽成天皇は、内宮、外宮の御宸筆の額を下賜、慶長年間(1596年-1615年)、徳川家康により神領が加増され、社殿の改造が行われた。

第108代後水尾天皇・中宮東福門院は、修理料、御神宝を下賜、第114代中御門天皇は、享保14年(1729年)4月の両本宮の修理に際し、神祗官領卜部兼敬卿を奉幣の儀に遣わした。

現在、交通安全祈願の神社として有名になっている。10月16日が外宮大祭、10月17日が内宮大祭であり、17日は神嘗祭にあたる。

境内社に、上ノ別宮として荒祭宮、下ノ別宮として多賀神社、春日神社があり、別宮として福土神社が、山城国最初第一として恵比須神社、天鈿女神社がある。

また他に、戸隠神社、御井神社、伊勢神宮遥拝所、猿田彦神社、神田稲荷神社、朝日天満宮、厳嶋神社がある。

日本七神明は当社の他、芝大神宮朝日神明宮、難波神明宮(露天神社の境内社)、神明宮(金沢市)仁科神明宮、出羽湯殿山神明宮(不詳)を言う。

【ご利益】
交通安全、開運、厄祓い、商売繁盛(公式HP
日向大神宮
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日向大神宮の御朱印