要衝「井手の沢古戦場」に鎮座する町田三天神、起源は室町期
菅原神社(東京都町田市本町田802)
[住所]東京都町田市本町田802
[電話]042-725-3991

菅原神社(すがわらじんじゃ)は、東京都町田市松原にある神社。近代社格では村社。御祭神は菅原道真

町田天満宮南大谷天神社とともに町田三天神の一社で、東京の天神さま32社の一社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

当社は東京都旧跡「井手の沢古戦場」に鎮座する。建武2年(1335年)、足利尊氏の弟・直義は、信州から一路南下した北条時行の軍をこの地で迎撃し、激戦となった。

ここからは鎌倉まで一気に兵が押し下れるため、当地は鎌倉街道の中でも重要な地点だった。

また、井手の沢は鎌倉期の歌謡にも「かれいい食うべしいにしえも、かかりし井手の沢辺かとよ……」と詠まれ、弁当の干し飯を食べるのに必要な清水が湧き出ていた所として有名だった。

室町期の永享年間(1429年-1441年)、近郷の大沢氏が天神像をこの井手の沢の山上に奉安したことに始まる。

この天神像は大沢氏の先祖が鎌倉期の元応年間(1319年-1320年)に京都北野天神(北野天満宮)へ詣でた折に得た像だった。

時は下って江戸期初頭の寛永7年(1630年)、その子孫・大沢玄藩が新たに渡唐の天神像を刻ませて当地に奉安、この地を寄進して本町田の鎮守としたのが当社の縁起。

平成24年(2012年)8月に社殿改修工事が竣工した。江戸の天明年間(1781年-1789年)以来237年ぶりの改修となるという。

8月25日が例祭。神楽が奉納され、多くの露店が出て賑わう。また、地域の子供達を中心に約250基の絵灯籠が奉納される。

境内末社に愛宕社がある。火伏せの神で、毎年5月20日前後が例祭。神賑行事は3年ごとに行っている。

【ご利益】
厄除け、合格祈願、家内安全、交通安全、安産、商売繁盛など(公式HP
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菅原神社(町田市)の御朱印