江戸期より番神様と崇敬された地域の氏神、大泉天神として定着
[住所]東京都練馬区東大泉4-25-4
[電話]03-3922-6248

北野神社(きたのじんじゃ)は、東京都練馬区東大泉にある神社。近代社格では村社。大泉天神とも。東京の天神さま32社の一社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建は不詳であるが、『新編武蔵風土記稿』土支田村の項に「三十番神社、村の鎮守ナリ。妙延寺持」とあり、『天保2年土支田村明細帳』にも「三十番神社、御除地、1反2畝15歩、氏子持、別当妙延寺」とある。

江戸時代は三十番神社といい、村民からは土支田村の番神様として崇敬された。番神様とは、法華宗(今の日蓮宗)の独特の三十番信仰のことで、1ヶ月30日を神々が毎日交代で守護するというもの。

当社は江戸初期から存在していたようで、村始めの百姓加藤藤加右衛門の祖先が家の側に鎮守として祀った社と伝え、その子孫の家を宮脇と称した。

同家所蔵の宝永2年(1705年)の文書に「御社地之内三十番神社有之同所加右衛門と申者久敷見守仕官の鍵をも加右衛門預り罷在候云々」とある。

また、文政12年(1829年)の議定書に「明暦3年(1657年)其元地内之建立為致候由云々」と記されている。

明治維新の神仏分離で三十番信仰は廃され、その神像は、北野神を残して妙延寺に納め、明治5年(1872年)に村社に列し、明治7年(1874年)に現社号に改めた。御祭神は菅原道真公。

当地は、明治初年上土支田村となり、同24年(1891年)に大泉村、昭和7年(1932年)に東大泉町と変わったが、最近になって大泉天神が定着、親しまれている。

学問の神として、毎年初詣から春の受験期にかけて、合格祈願の人々が奉納する絵馬で絵馬掛けがいっぱいになる。

境内には練馬の名木百選の「むくろじ」の大木などがあり、武蔵野の面影を残している。

例大祭は、かつて10月5日で、その前日が宵宮祭。現在は10月第1日曜日に行われ、その前日が宵宮祭。

御祭神の神霊の宿った大神輿と大太鼓が、地域の発展・平和と家内安全の祈りを込めて氏子若衆により神幸される。東大泉最大のイベント。

毎月第3土曜日に骨董市が開かれる。ただし、11月は七五三のため休み。

【ご利益】
地域の氏神、学問・学業成就、家内安全。
北野神社(練馬区) - 江戸期より番神様と崇敬された地域の氏神、大泉天神として定着
【関連記事】
東京の天神さま32社 - 東京梅風会の会員、リアルタイムの天神信仰の拠点、有力天満宮
東京都の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、東京都に鎮座している神社の一覧
北野神社(練馬区)の御朱印