徳川吉宗の乗馬が暴走した際に落馬を止めた“落ちない”止め天神
[住所]東京都大田区仲六郷4-29
[電話]03-3731-2889 - 六郷神社

北野神社(きたのじんじゃ)は、東京都大田区仲六郷にある神社。通称は止め天神、落馬止め天神。御祭神は菅原道真東京の天神さま32社の一社。六郷神社(大田区)の兼務社である。参拝すれば、御朱印を頂ける。

江戸幕府第八代将軍徳川吉宗の乗馬が暴走した際に落馬を止めたことから、東海道を往来する武士から「落馬止め天神」と称され、この加護にあやかり将軍指南役の柳生家留守居役が近くに屋敷を構えた。

農民や町民は「止め天神」とのみ呼んだ。天満宮本来の学問のみならず、災いや痛みを止め、「落ちない」ことを祈願する者の参拝を受ける。

道真の命日とされる毎月25日を縁日とし、この日には、木馬にまたがり祈願する江戸時代から伝わる神事が執り行われている。一般参拝客も木馬にまたがることができる。

創建は不詳だが、石柱に寛政10年(1798年)の彫銘があり、手水石に貞享元年(1684年)の彫銘がある。昭和20年(1945年)4月15日の空襲により社殿やその他歴史的文物が焼失。昭和58年(1983年)に再興。

近くに「六郷の渡し」跡がある。旧東海道における八幡塚村と川崎宿の渡しで、江戸の玄関口の渡し場として、交通上極めて重要だった。

六郷の渡しへ導く河原橋の踏み石と、千年石の「鶴さん」と万年石の「亀さん」と名付けられた力石が残されている。参道左手には、平癒塚・止め塚・學成就塚をめぐる「天神様の細道」がある。

大祭は10月22日。古来、真夜中に炬火を燃やし、笛や太鼓、三味線のお囃子で村中を踊り歩いたとされる。現在は200余の御神灯でかざられた重さ1トン半の山車を150人以上の若者によってかつがれ、親神である六郷神社を行き来する。

【ご利益】
学業成就、試験・受験合格、商売繁盛、病気平癒、安産、痛み止め(公式HP
北野神社(大田区) - 徳川吉宗の乗馬が暴走した際に落馬を止めた“落ちない”止め天神
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