菅原道真の配下が道真自作の木像を持ち帰り創建した、道真が愛した地
[住所]京都府長岡京市天神2-15-13
[電話]075-951-1025

長岡天満宮(ながおかてんまんぐう)は、京都府長岡京市天神にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。霧島つつじをあしらったオリジナルの御朱印帳がある。

市民からは「天神さん、長天さん」と呼ばれ親しまれている。近代社格では府社菅公聖蹟二十五拝の第5番。京都十六社朱印めぐりの一社。

現社地周辺は平安時代、菅原道真の所領であったとされ、道真が在原業平らと共に、 しばしば遊んで詩歌管弦を楽しんだ縁深いところであるという。

道真が大宰府へ左遷された時、長岡に立ち寄り、「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残を惜しんだ。

左遷に付き従ったのが、菅原氏の一族とされる中小路宗則で、宗則は高槻まで同船し、帰り際、道真から道真自作の木像と念持仏を託され持ち帰り、道真の死後に、その木像を祀ったのが当宮の創建。

宗則は、大宰府で過ごし、道真の死後に、東小路祐房と共に、道真自作の像と念持仏を持ち帰り、祠を建てて安置した、とも。

主祭神は菅原道真。爾来皇室の崇敬篤く、度々の寄進造営をうけ、寛永15年(1638年)に八条宮智仁親王によって「八条ヶ池」が築造された。

社地はもともと10万余坪にわたっていたが、明治維新に際し上地のため、現今は2万余坪。

現在の本殿は昭和16年(1941年)に京都の平安神宮の社殿を拝領移築したもので、正面の朱塗りの拝殿は「菅公御神忌1100年大萬燈祭」を奉賛して、既存の拝殿を増改築したもの。

本殿への参道の途中にある弁天池の周辺は、回遊式庭園「紅葉庭園 錦景園」として近年整備された。

10月9日に例祭が行われる。大萬燈祭が50年に一度行われる。菅公御神忌に合わせたもので、次回は2052年、道真没後1150年となる。

八条ヶ池には、檜で作られた水上橋があり、そこからは池を中心として境内を一望できる。八条ヶ池の中堤両側の樹齢百数十年の霧島つつじ(キリシマツツジ)は有名で、隣接する長岡公園の梅園も広く知られている。

霧島つつじの花の季節に開催される「春の観光まつり」の会場であり、多くの観光客で賑わいをみせる。

また、境内には竹林や梅林、あじさい園、桜、ハス、アヤメ・カキツバタ群落もあり四季折々の散策を楽しむことができる。

境内には、春日社(経津主命、天児屋根命、比売神。水などの自然神、芸能神)、八幡社(応神天皇。厄除けの守護神)、稲荷神社(倉稲魂神猿田彦命大宮女神。五穀豊穣、商売繁盛の神)、山神社、龍神社、和泉殿社、白太夫社の7社の末社と、笠松地蔵が祀られている。

兼務神社として、式内社である神足神社走田神社角宮神社大歳神社、他に長法稲荷神社、春日神社などがある。

阪急電鉄では、沿線の当社(阪急長岡天神駅徒歩10分)、服部天神宮(阪急服部駅すぐ)、松山神社(阪急相川駅徒歩10分)とともに三天神めぐりを行っており、当社はいわゆる阪急三天神の一社。

第一社で「携帯用朱印帳」、第二社で「合格鉛筆」、最後の神社で「合格祈願鉢巻」が授与される。三社は合同で「梅乙女」の名称で、祭礼などに奉仕する巫女を募集している。

なお、当社は1月に行われる近隣21社からなる乙訓鎮座神社巡りの一社である。

【ご利益】
所願成就、学問・学業成就、リフレッシュ(公式HP
長岡天満宮 - 菅原道真の配下が道真自作の木像を持ち帰り創建した、道真が愛した地
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長岡天満宮の御朱印