円仁による開山、修験道場として栄華を極める、禁酒や縁結びなど
金峯神社(山形県鶴岡市青龍寺字金峯1)
[住所]山形県鶴岡市青龍寺字金峯1
[電話]0235-23-7863

金峯神社(きんぼうじんじゃ、きんぶじんじゃ)は、山形県鶴岡市にある神社。金峯山山頂に本殿があり、金峯山全域に社殿が点在する。参拝すれば、御朱印を頂ける。

近代社格では県社、現在は神社本庁の別表神社

慈覚大師(円仁)により開山され、大同年間(806年-810年)、金峯山(金山、鎮山とも)の山頂にはじめて社殿が創建され、承暦年間(990年-995年)、大和国宇多郡の丹波守盛宗が出羽国に移る際に吉野の金峯山の神を勧請したと伝える。

奥州藤原氏はじめ歴代の領主が崇敬し、江戸時代には庄内藩の祈願所とされた。神仏習合の時代には真言宗の修験道場として栄えていた。

金峯山の周囲の虚空蔵山、熊野長峰を含めた三山が熊野三所権現となった。さらに母狩山から摩耶山にいたる広大な山域は、逆峰修験の場となった。

明治の神仏分離に際し、山麓の青龍寺は真言宗の寺院として分離、当社は明治3年(1870年)に御嶽神社、明治10年(1877年)に現社号に改称した。明治9年(1876年)に県社に列した。

御祭神は現在、少彦名神大国主神事代主神安閑天皇。例大祭は6月15日。

山頂の本殿は承和年間(834年-848年)に建立されて以降、代々修復が繰り返されていき、慶長13年(1608年)に最上義光が大修復を行う。その後もたびたび修復が行われた。国の重要文化財に指定されている。

神宝として、禁酒の「かめ」と大盃がある。弘化4年(1847年)の奉納。酒の飲み過ぎ、酒乱、アルコール中毒など酒ぐせを癒すために祈祷をして「かめ」に封印する。

閼伽井(あかい)の清水と呼ばれる、この清水は慈覚大師開山以来、閼伽水(神仏に供える神聖な水)として岩間より湧き出でる水があり、この水を汲んでいく参拝者も多い。

2月28日の山開き祭りでは雪灯籠が奉納され、一番詣りの御利益にあやかろうと前夜から参拝登山者で賑わう。若い善男善女が手をつなぎ山を登る姿から別名「えんむすび祭り」とも。

【ご利益】
断酒、縁結び、厄祓い、家内安全、身体堅固など(公式HP
金峯神社(鶴岡市) - 円仁による開山、修験道場として栄華を極める、禁酒や縁結びなど
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金峯神社(鶴岡市)の御朱印