阪神・淡路大震災の復興シンボル、生田神社の二の鳥居が伊勢神宮ゆかりの材木で再建完了
伊勢の神宮(伊勢神宮)ゆかりのヒノキ材を使った、生田神社(兵庫県神戸市中央区)の「二の鳥居」の建て替えが完了し、2015年9月20日、約200人が参列して通り始め式が行われました。読売新聞が報じています

生田神社には、大正6年(1917年)建立の石造りの二の鳥居がありましたが、平成7年(1995年)1月17日の阪神・淡路大震災で倒壊。復興のシンボルとして同年、御祭神が関係深い伊勢神宮から鳥居を譲り受け、再建されました。

その鳥居も老朽化が進み、色が黒ずみなどが確認されたため、震災から20年がたったのを機に、伊勢神宮に再び「鳥居を譲ってほしい」と依頼していたのが今回実現したようです。

震災復興のシンボルの鳥居が再建・新装され、さらに復興への思いを新たにする。

災害大国ニッポンにおいては、歴史的にいずこかで数多く繰り返されてきたことのはずであり、神社施設の再建にはこのような背景も多かったことでしょう。これも神社の役割。

そうして日本の文化が新生し続け、はぐまれ続けると思うと、日本の歴史の悠久さ、その土台となっている信仰の奥深さを改めて感じます。