神功皇后が宝鏡を縣けて住吉三神を祀ったのが起源、唐津くんちで知られる
[住所]佐賀県唐津市南城内3-13
[電話]0955-72-2264

唐津神社(からつじんじゃ)は、佐賀県唐津市南城内にある神社。近代社格では県社

11月2日から4日の唐津神祭は日本三大くんちである唐津くんちで知られる。参拝すれば、御朱印を頂ける。唐津くんちをあしらった、オリジナルの御朱印帳がある。

入口にそびえたつ白い鳥居が印象的。御祭神は、一ノ宮が住吉三神底筒男命中筒男命表筒男命)、二ノ宮が神田宗次公(こうだむねつぐこう)、相殿が水波能女神

社伝によれば、三韓征伐に際して航海の安全を住吉三神に祈願した神功皇后が、帰朝の後に報謝のため松浦の海浜に宝鏡を縣けて三神を祀ったのに起源を持つ。

天平勝宝7年(755年)に、時の領主であった神田宗次が神夢により海浜に赴くと、漂着してきた宝鏡入りの筺を得たので、神功皇后の捧げた鏡であろうと帝に奏聞したところ、9月29日に「唐津大明神」の称号を賜ったという。

文治2年(1186年)、宗次の後裔を称する神田広(実は源久の5男)が社殿を造立して神田を寄進し、神田宗次の霊を合祀した。

慶長年間(1596年-1615年)に寺沢氏が唐津城を築いて入部すると、同7年(1602年)(または11年(1606年))に当社を再建、以後唐津藩主の祈願所と定められ、崇敬を受けた。

明治6年(1873年)に郷社に列し、これを機に現社号に改称した。それ以前の神社の名前は不詳。昭和17年(1942年)県社に昇格。

例祭は春季が4月29日、秋季が10月29日で、後者は特に唐津神祭本殿祭と呼ばれる。

その後に行われるのが唐津くんちで、16世紀後半から始まり、京都祇園祭の影響も受けて、今では「唐津くんちの曳山行事」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

隣接して、唐津くんちに関する曳山展示場(有料)がある。なお、当社は進藤彦興『詩でたどる日本神社百選』に掲載されている。

【ご利益】
海上・交通安全、勝運、家内安全
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唐津神社の御朱印