2年に1度の「吉良川の御田祭」や「お舟・花台行事」で知られる
[住所]高知県室戸市吉良川町甲2413
[電話]0887-25-2505

御田八幡宮(おんだはちまんぐう)は、高知県室戸市吉良川町にある神社。近代社格では郷社。吉良川八幡宮とも称し、東の川の河口付近、笠木山麓に位置する。御朱印の有無は不明。

西暦奇数年の5月3日に行われる神事「吉良川の御田祭」が国の重要無形民俗文化財に指定されている。

応神天皇を主祭神として、神功皇后、比咩神を祀る。比咩神は宇佐神宮の系列であれば、宗像三女神であり、あるいは応神天皇皇后の可能性もある。

創祀は不詳。明応5年(1496年)には和食親忠が鳥居を造立。天正12年(1584年)、天正13年(1585年)には橘氏によって社殿および伍所大権現の造立がなされた。

古来より吉良川地域の総鎮守であった。別当は八幡山無量寿院神宮寺で、観音堂、阿弥陀堂などを管掌していたが、明治の神仏分離で廃寺となった。

境内の樹木には亜熱帯から熱帯地方にかけて分布する常緑多年生の着生植物のボウランが生育しており県指定天然記念物である。

「吉良川の御田祭」は今から780余年前、源頼朝が鎌倉幕府を開いた当時、天下泰平を祝い、民心の安定と五穀豊穣を祈念して、全国津々浦々の神社で奉納させたと伝えられる古式祭典。

10月に行われる秋祭も有名で、町内から舟を先頭に提灯や花で飾りつけた花台を若衆が引いて練り歩く。花台は隔年で花がつく年とつかない年があり、花がつかない年は提灯のみ。

「吉良川御田八幡宮神祭のお舟・花台行事」として、平成26年(2014年)3月10日に「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」 として国より選択を受けた。

【ご利益】
厄除け、五穀豊穣・財運・商売繁盛、家内安全
御田八幡宮(室戸市) - 2年に1度の「吉良川の御田祭」や「お舟・花台行事」で知られる
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