4年に1度の「睦月神事」が800年以上続く、陰陽師ゆかりの古社
[住所]福井県福井市加茂町7-1
[電話]0776-98-3087
賀茂神社(かもじんじゃ)は、福井県福井市賀茂町にある神社。『延喜式神名帳』にある「雷神社(越前国・丹生郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
4年に1度行われる「睦月神事」(2015年斎行、次回以降は2019年、2023年……)が国の重要無形民俗文化財に指定されている。御朱印の有無は不明。
御祭神は、別雷神、大己貴命、玉依姫命、伊賀古夜比売命。神武天皇、弓矢大神を配祀する。
伊可古夜比売命は、伊賀古夜日売命とも丹波国神野の国神で、賀茂建角身命に嫁ぎ、玉依比古命・玉依比売命の二子を生む。
元正天皇の御宇、養老元年(717年)に社家廣部の祖である廣部民部が京都賀茂両宮(賀茂御祖神社<下鴨神社>、賀茂別雷神社<上賀茂神社>)の御神璽を当地に奉斎し、賀茂下上大明神と尊称する。
平安時代、源満仲が越前国司として在任中、当山内村に逗留して以来、格別当社を崇敬して種々を寄進し、その上、雷神社の扁額も揮毫。
南北朝時代には護良親王がお忍びで当山内村に滞在、社領寄進、諸役免除、御除地の特典を与えられた。
戦国時代には朝倉家から代々諸役免除を受け、羽柴秀吉・丹羽長秀の禁制高礼下付があり、江戸時代には、領主の社参が代替りの度ごとにあった。
祭礼の中で最も大きな神事は、睦月神事・葵祭・祇園祭・初午稲荷祭などであったと伝えられている。
2月14日には天下泰平、田作、養蚕、五穀豊穣を祈る特殊神事である睦月神事が、800年の伝統を誇り、現在も受け継がれている。
葵祭は京都賀茂神社の例に習い、競べ馬や流鏑馬(やぶさめ)も行われ、その馬場跡が残っている。
この葵祭は、鎌倉・室町時代頃は盛大に行われたが、天正年間(1573年-1593年)、一向一揆の兵火により社殿などが荒廃の後に中絶したという。
祇園祭は末社祇園社の祭礼で、京都八坂神社の神輿渡御の例に習いお囃子・笠鉾七本を奉持して氏子村々を回ったが、明治初年における排仏棄釈・神仏分離の折、神輿渡御などの催物は中絶した。
平成20年(2008年)11月、賀茂御祖神社より、干支守護神の御分霊を勧請、拝殿正面に干支守護社を建立した。
神職は養老元年創建より代々奉仕して40代以上。特に遠祖賀茂氏(陰陽師安倍晴明の師匠)より伝えられし守札の秘伝書により慎重に謹製した300種以上の特別調整守札を授与している(参考)。
なお、式内社「雷神社」の論社は他に、越前市広瀬町の雷神社、越前市大虫町の大虫神社相殿に合祀された雷神社、福井市鮎川町の加茂廼神社がある。
【ご利益】
商売繁昌、家内安全・夫婦和合、電気・電波関係など(公式HP)
【関連記事】
・重要無形民俗文化財「睦月神事」 - 福井市の賀茂神社の氏子が初春に演じる田遊び
・福井県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、福井県に鎮座している神社の一覧
[電話]0776-98-3087
賀茂神社(かもじんじゃ)は、福井県福井市賀茂町にある神社。『延喜式神名帳』にある「雷神社(越前国・丹生郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
4年に1度行われる「睦月神事」(2015年斎行、次回以降は2019年、2023年……)が国の重要無形民俗文化財に指定されている。御朱印の有無は不明。
御祭神は、別雷神、大己貴命、玉依姫命、伊賀古夜比売命。神武天皇、弓矢大神を配祀する。
伊可古夜比売命は、伊賀古夜日売命とも丹波国神野の国神で、賀茂建角身命に嫁ぎ、玉依比古命・玉依比売命の二子を生む。
元正天皇の御宇、養老元年(717年)に社家廣部の祖である廣部民部が京都賀茂両宮(賀茂御祖神社<下鴨神社>、賀茂別雷神社<上賀茂神社>)の御神璽を当地に奉斎し、賀茂下上大明神と尊称する。
平安時代、源満仲が越前国司として在任中、当山内村に逗留して以来、格別当社を崇敬して種々を寄進し、その上、雷神社の扁額も揮毫。
南北朝時代には護良親王がお忍びで当山内村に滞在、社領寄進、諸役免除、御除地の特典を与えられた。
戦国時代には朝倉家から代々諸役免除を受け、羽柴秀吉・丹羽長秀の禁制高礼下付があり、江戸時代には、領主の社参が代替りの度ごとにあった。
祭礼の中で最も大きな神事は、睦月神事・葵祭・祇園祭・初午稲荷祭などであったと伝えられている。
2月14日には天下泰平、田作、養蚕、五穀豊穣を祈る特殊神事である睦月神事が、800年の伝統を誇り、現在も受け継がれている。
葵祭は京都賀茂神社の例に習い、競べ馬や流鏑馬(やぶさめ)も行われ、その馬場跡が残っている。
この葵祭は、鎌倉・室町時代頃は盛大に行われたが、天正年間(1573年-1593年)、一向一揆の兵火により社殿などが荒廃の後に中絶したという。
祇園祭は末社祇園社の祭礼で、京都八坂神社の神輿渡御の例に習いお囃子・笠鉾七本を奉持して氏子村々を回ったが、明治初年における排仏棄釈・神仏分離の折、神輿渡御などの催物は中絶した。
平成20年(2008年)11月、賀茂御祖神社より、干支守護神の御分霊を勧請、拝殿正面に干支守護社を建立した。
神職は養老元年創建より代々奉仕して40代以上。特に遠祖賀茂氏(陰陽師安倍晴明の師匠)より伝えられし守札の秘伝書により慎重に謹製した300種以上の特別調整守札を授与している(参考)。
なお、式内社「雷神社」の論社は他に、越前市広瀬町の雷神社、越前市大虫町の大虫神社相殿に合祀された雷神社、福井市鮎川町の加茂廼神社がある。
【ご利益】
商売繁昌、家内安全・夫婦和合、電気・電波関係など(公式HP)
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