「霜月神楽」で有名な、中世では修験道の聖地 秋田の式内社
[住所]秋田県横手市大森町八沢木字保呂羽山1-1
[電話]0182-26-6317

保呂羽山波宇志別神社(ほろわさんはうしわけじんじゃ)は、秋田県横手市大森町八沢木にある神社。神主名入りの御朱印を確認できるが、御朱印については要問合せ。

延喜式』巻9・10神名帳 東山道神 出羽国 平鹿郡「波宇志別神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社

御祭神は安閑天皇(第27代天皇)。後述の蔵王権現と同一視された。

火産霊神須佐之男命菊理姫命大日孁命菅原道真金山毘古命稻倉魂命大名持神少彦名命岩戸別神八意思兼命伊邪那岐命経津主神猿田彦命、天津御女命、健御名方命応神天皇大山祇命大山咋命を合祀する。

社伝によれば、奈良時代の天平宝字元年(757年)、大友吉親が大和国吉野金峰山の蔵王権現を勧請し現在地に創建した。秋田県に所在する式内三社のうちの一社。

中世には修験道の霊地として周囲より崇敬を集めた。

大友家に伝わる縁起によれば、創建以来大伴氏の末裔と伝えられる大友家が別当を務めてきたが、江戸時代初期、大友家当主が幼いため、一時的に守屋家と両別当となった。

しかし、守屋家から別当が出ていた幕末の嘉永6年(1853年)に出火があり、その責任を問われ、以後現在まで大友家が宮司を務めているという。

ただし、現在は神職としては廃絶した守屋家には別の由緒が伝わっているという。

近世には佐竹氏の定めた秋田藩三国社の一つとして崇敬を集め、大友親久が本居宣長、大友直枝が本居大平に学ぶなど国学研究を盛んに行い、江戸期後半の地域の動向にも影響を与えた。

なお、近世には、安閑天皇の他に、天日鷲命(阿波忌部氏の祖神とされる)も主祭神だったようで、天日鷲命の方が古くから、修験道以前の御祭神であるとの指摘もある。

現在、天日鷲命は御祭神に含まれていない。また、境外社に下居堂(普賢菩薩)などがある。神楽殿が国の重要文化財に指定されている。

また、当社と言えば、現在では「保呂羽山の霜月神楽」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている神楽が有名。11月7日の当社例祭で奉納される。

【ご利益】
所願成就、国家安寧、厄除け、開運など
保呂羽山波宇志別神社 - 「霜月神楽」で有名な、中世では修験道の聖地 秋田の式内社
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保呂羽山波宇志別神社の御朱印