読み:だいごじせいりゅうぐうはいでん
員数:1棟
種別:建造物の部 近世以前/神社
時代:室町中期 永享6年(1434年)
重文:1901.03.27(明治34.03.27)
国宝:1954.03.20(昭和29.03.20)
都道府県:京都府
所在地:京都市伏見区醍醐醍醐山
所有者:醍醐寺
管理者:-

醍醐寺(上醍醐)の清滝宮は弘法大師(空海)が唐・長安の青龍寺から勧請した密教の守護神を祀った醍醐寺の鎮守社。その拝殿は永享6年(1434年)に再建された。本殿は昭和14年(1939年)の火災によって焼失。

下醍醐にも清滝宮は鎮座している。承徳元年(1097年)に上醍醐の清滝宮から分社して祀られたもの。その本殿は慶長4年(1599年)に再建されたもので、重要文化財。

神社の拝殿にしては珍しく、半蔀(はじとみ)や引違格子戸を備えた住宅風の作りとなっている。その意味では、宇治上神社の拝殿とも共通する部分がある。

規模は桁行七間、梁間三間で、屋根は檜皮葺きの入母屋造。斜面に築かれており、南側は束柱を建てて空中にせり出した懸造になっている。

入口は南面が懸造なので、東側の妻面に設けられている。また、入口には三間の向拝が備えられ、軒唐破風や蟇股で装飾されている。

垂木は二段の二軒で、地垂木は密に配した繁垂木だが、飛檐垂木は隙間の多い疎垂木であるという点が珍しいという。

醍醐寺全体として、世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成資産の一つ。
国宝醍醐寺清滝宮拝殿