寺社に油のような液体、逮捕状が出ているNY医師にパスポート返納命令、15年10月14日期限
ようやく新しい動きです。2015年3月、千葉県の香取神宮で、油のような液体をまいたとして、アメリカ在住の医師の男(52歳)に、建造物損壊の疑いで逮捕状が出されている件で、日本政府はパスポート返納命令を発令しました。官報へ掲載され、海外の在外公館にも通達。パスポートは2015年10月14日に失効します。写真は香取神宮の拝殿。

この医師は現在もニューヨークを拠点に、医療活動を続けており、おそらくは逮捕されるのを恐れ、予定を変更して、日本へ帰国しないまま。

これでようやく逮捕への道が開かれ、香取神宮のみならず、全国多数の寺社が被害に遭った本件の真相解明が進展するかもしれません。

数カ月全く続報がなかった件ですが、被害のあった寺社では今なお、復旧作業を進めていたり、対応を練ったりしている、まだまだ現在進行形の話題です。

日本の文化財保護のあり方を探る上でも、うやむやにできない問題。早期の新展開が望まれます。

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【用語】
金山昌秀 - 逮捕状が請求されたと考えられる米在住宗教団体幹部
IMM - 金山昌秀が創設したとされる宗教団体、IMM JAPANとも