読み:とうしょうぐうとうざいかいろう
員数:2棟
種別:建造物の部 近世以前/神社
時代:江戸前期 寛永13年(1636年)
重文:1908.08.01(明治41.08.01)
国宝:1951.06.09(昭和26.06.09)
都道府県:栃木県
所在地:日光市山内
所有者:東照宮
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日光東照宮の廻廊は、陽明門から左右に延びる廊下。途中から折れ曲がって、東西の端は、御本社後ろの石垣の手前で切れ、コの字形に御本社を囲む。総延長は220メートル。

朱漆塗りの華麗な廊下で、蟇股の彫刻は有名な「眠り猫」など267体ある。しかし、寛永13年(1636年)に造替された時は、もっと多かったという。

当初は北側にもあって、御本社を一周りしていた。正保3年(1646年)の地震で、本殿裏の石垣が崩れかかり、翌年、従来の石垣の前面に新たな石垣を築くため、北側の回廊が撤去された。

この北回廊は、推定で約40メートル、従って蟇股の彫刻の数も、その規模からして、60-70体となる見込み。

回廊蟇股の彫刻のテーマは、霊獣・動物・花・鳥・果物など、バラエティには富むが、現在は、北回廊のものも入り乱れて、再配置された可能性が指摘されている。

日光東照宮では他に、建造物の部では、本殿・石の間・拝殿(1棟)正面及び背面唐門2棟東西透塀陽明門が国宝に指定されている。美術工芸品では、太刀 銘助真、太刀 銘国宗が国宝指定を受けている。世界文化遺産「日光の社寺」の構成資産の一つ。
国宝「東照宮東西廻廊」(栃木県日光市)
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