京・新京極の「錦の天神さん」、おみくじ自販機や「錦の社の御神水」など
[住所]京都府京都市中京区新京極通四条上中之町537
[電話]075-231-5732

錦天満宮(にしきてんまんぐう)は、京都府京都市中京区新京極通四条上中之町にある神社。天満大自在天神(菅原道真)を祀る。通称は「錦の天神さん」。菅公聖蹟二十五拝の第2番。参拝すれば、御朱印を頂ける。

京の台所として知られる錦市場の東の端にあり、学業に加え、商売繁盛もご利益に謳われている。

長保5年(1003年)、道真の父親である菅原是善の旧邸「菅原院」を源融の旧邸・六条河原院の跡地に移築して「歓喜寺」が創建され、その鎮守社として天満天神を祀って創建されたのに始まる。

天正15年(1587年)、豊臣秀吉の都市計画のため、寺とともに錦小路東端の現在地に移転。その所在地名から現社号で呼ばれるようになった。明治の神仏分離により歓喜寺は東山五条に移り、神社だけが残された。

近世には、北野天満宮所蔵『日記』(文政6年(1823年))に記載された「洛陽二十五社順拝」の一社に含まれ、いわゆる洛陽天満宮二十五社順拝の一社となる。

錦小路通の寺町と新京極の間にある鳥居は昭和10年(1935年)に建てられたものであるが、その後に設計ミスがある区画割りを元に両側にビルが建てられたため、ビルの中に一部がめり込んでいる。参道からもビルの窓を通してめり込んだ先端を覗くことができる。

社務所前に「からくりみくじ」がある。「おみくじ自販機」などとも。人が近づくと神楽が鳴り出し機械仕掛けの獅子舞がはじまり、硬貨を投入して御籤(みくじ)の種類(英文、和英対訳、子ども用など六種類)を選ぶと、神楽に合わせて獅子が舞いながら御籤を届ける仕掛け。

紙芝居ロボットは、ボタンを押すと、拍子木の音が鳴り響き紙芝居が始まる。道真の生まれから現在に至るまでをイラストと音声で説明する。

境内末社として、塩竈神社(御祭神:源融、ご利益:安産)、日乃出稲荷神社(御祭神:倉稲魂命、ご利益:商売繁盛)、白太夫神社(御祭神:渡會春彦、ご利益:子授け)、七社之宮がある。

境内には「錦の水」「錦の社の御神水」と呼ばれる湧水が湧き出しており、水を汲みに来る人も多い。知恵・学問にご利益があるとして、京都のパワースポットの一つ。

大願梅は、内封された願い紙に願いごとを記し、木栓で封をして、境内の「大願梅の樹」に奉納できる。5月25日が春季大祭。秋季大祭が11月25日で献茶、献華、舞楽奉納、詩吟などが行われる。

【ご利益】
智恵・学問・商才の神様、招福・厄除け・災難除けの神様(公式HP
錦天満宮 - 京・新京極の「錦の天神さん」、おみくじ自販機や「錦の社の御神水」など
【関連記事】
京都のパワースポット - いわゆる「ご利益さん」、ご利益ごとに神社のアイテムを整理
菅公聖蹟二十五拝 - 菅原道真や、その大宰府への左遷途上の足跡にゆかりのある神社
洛陽天満宮二十五社順拝 - 近世江戸期150年に渡って語り継がれた京都の天神めぐり25社
京都府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、京都府に鎮座している神社の一覧
錦天満宮の御朱印