「必勝、命名・名付けの神」、重盛ゆかりの榎と龍馬とおりょうの縁結び
[住所]京都府京都市中京区今新在家西町38
[電話]075-841-3023

武信稲荷神社(たけのぶいなりじんじゃ)は、京都府京都市中京区にある神社。「必勝、命名・名付けの神」。参拝すれば、御朱印を頂ける。

御祭神は、宇迦之御魂大神佐田彦大神大宮能売大神。佐賀県の祐徳稲荷神社などと同じように、伏見稲荷大社と比べて、オオクニヌシと同一神とされる田中大神が祀られていない。

平安時代の初期、清和天皇の貞観元年(859年)2月、西三条大臣といわれた右大臣左近衛大将藤原良相(ふじわらのよしすけ)によって創祀された。

平安時代の古図には、三条から南の当社付近一帯の広い地域は「この地、藤原氏延命院の地なり」と記されている。延命院とは良相が、人々の健康長寿を願って創設した医療施設であり、延命院と勧学院(現 千本三条東、西ノ京勧学院町にあった学問所)の守護神が当社だった。

後に、藤原武信(詳細不明)が当社を厚く信仰したことにより、現社号が定着した。良相が氏の長者として一族の名付けをしていたことから、当社も名付け・命名にゆかりがある神社として知られるようになった。

境内のエノキ(榎)は23メートル、胸高幹周り4メートル。コケむす幹は九つに分かれ、四方に大きく枝を伸ばす。樹冠は東西22メートル、南北26メートル。市の天然記念物。平安時代末期、平重盛が安芸の宮島・厳島神社から苗木を移したと伝えられている。

幕末、当社の南には幕府直轄の六角獄舎があり、勤王の志士が多数収容されていた。その中には坂本龍馬の恋人おりょうの父が勤王家の医師も含まれていた。

龍馬が上述のエノキの陰から獄舎をうかがったり、エノキにおりょう宛てのメッセージを刻んだりした説話などが残されている。

この榎は現在、京都のパワースポットの一つになっており、当社では龍馬とおりょうの縁結びにあやかり、縁結び・夫婦円満・所願成就の特製絵馬・御守を用意している。

境内社などとして、宮姫社(弁財天)、白清大明神、七石大明神、太郎松大明神、釘抜大明神(釘抜地蔵)、常吉大明神、金毘羅社、天満宮、白蛇弁財天、法華経御塚、起上大明神などがある。

【ご利益】
家内安全、健康長寿、病気平癒、交通安全、火難など人間生活全てを守護する神(公式HP
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武信稲荷神社の御朱印