日本遺産の御車山祭で有名な、式内論社や高岡城鎮守を合祀した関野三社
[住所]富山県高岡市末広町9-56
[電話]0766-25-2491

高岡関野神社(たかおかせきのじんじゃ)は、富山県高岡市末広町にある神社。単に関野神社とも呼ばれ、別名は高の宮(たかのみや)。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「加久彌神社二座(越中国・射水郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社

江戸時代までは加久彌神社(神明社)、関野神社(熊野社)、高岡神社(稲荷社)の三社で、あわせて関野三社と呼ばれていた。

この神明社、加久彌神社(かくみじんじゃ)が式内論社。

ただし、氷見市神代の加久彌神社も論社で、当社が「加久彌」の扁額を掲げようとした際、氷見の加久彌神社の氏子がおしかけて、その扁額を使わせないようにしたという話が伝わっている。

他の論社、参考社に、市内中川本町の熊野神社、氷見市小境の朝日神社・夕日神社がある。

関野神社(せきのじんじゃ)は、慶長9年(1604年)、射水郡水戸田(現在の射水市水戸田)の密蔵寺より御分霊して熊野宮と称したのに始まる。

高岡神社(たかおかじんじゃ)は、慶長15年(1610年)、前田利長が高岡城を築城する際に稲荷大神を勧請して城の鎮守としたのに始まる。

加賀藩主前田家の崇敬を受け、明治時代には前田利長の霊が合祀された。

江戸時代後期の文化3年(1806年)に、加久彌神社・関野神社・高岡神社が現在地に遷座、同一の境内で祀られるようになった。

明治に入り、加久彌神社は関野神社に合祀され、郷社に列した。高岡神社は県社となった。大正8年(1919年)、関野神社に高岡神社を合祀し、現社号となった。

現在、本殿は三棟あり、下記の神々を祀る。

・神明社(国常立尊保食神天照皇大神三毛入命、相殿:素盞嗚尊加具土命
・熊野社(伊弉冉尊・事解男命・速水之命)
・稲荷社(稲倉魂命(稲荷大神)・菅原道真公・前田利長公)

5月1日の例祭は高岡御車山祭(たかおかみくるまやままつり)と呼ばれ、「御車山」と呼ばれる7基の曳山が高岡の市街地を巡る。

大地主神社(石川県七尾市)の青柏祭三國神社(福井県坂井市)の三国祭とともに北陸三大祭の一つ。

「高岡御車山」が重要有形民俗文化財に、「高岡御車山祭の御車山行事」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

「高岡御車山」「高岡御車山祭の御車山行事」ともに、日本遺産加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡 -人、技、心-」の構成文化財となっている。

【ご利益】
開運、厄除け、火防、身体壮健、五穀豊穣・財運、学業成就など
高岡関野神社 - 日本遺産の御車山祭で有名な、式内論社や高岡城鎮守を合祀した関野三社
【関連記事】
重要無形民俗文化財「高岡御車山祭の御車山行事」 - 前田利長が起源
日本遺産「加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡 -人、技、心-」(高岡市)
富山県の旧県社 | 府県社とは? - 旧県社(縣社)・旧府社、その都道府県の中で有力な神社
富山県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、富山県に鎮座している神社の一覧
高岡関谷神社の御朱印