日田祇園祭の一社、左右に35メートル伸びる「叢雲の松」が有名
八坂神社(大分県日田市隈字下横町70)
[住所]大分県日田市隈2-8-30
[電話]0973-23-3111 - 日田市観光振興課

八坂神社(やさかじんじゃ)は、大分県日田市隈にある神社。近代社格では村社。隈八坂神社と呼ばれる場合がある。八坂の「坂」の表記は「阪」も使用し、本殿裏の鳥居の額に「八阪」と記されている。御朱印の有無は不明。

同市の豆田町に鎮座する八坂神社と、竹田地区にある若宮神社との三社で国の重要無形民俗文化財に指定されている「日田祇園の曳山行事」を行っている。

もともとは日隈城の鎮守として日隈山にあった社が、廃城に伴って田島村に移され、さらに宝永3年(1706年)に現在地に遷座した。現在の社殿は昭和12年(1937年)に建立されたもの。

御祭神は、素盞之男命と他一柱。明治6年(1873年)に村社に列した。

例祭は6月15日。7月20日過ぎの土、日曜日には豆田八坂、若宮両神社と合同の日田祇園会(日田祇園祭)を行う。山鉾の奉納は寛文5年(1665年)に始められたもので、現在の曳山行事は、若宮神社との間を巡行している。

境内にある御神木の「叢雲の松」(むらくものまつ/むらくもの松)は、宝永元年(1704年)に献植されたとも、翌2年に京都から移植されたとも伝えられる。

樹齢300年を超え、高さ約5メートルながら、左右に全長約35メートルにわたって延びて社殿を取り巻いており、その様からの名が付けられた。昭和47年(1972年)6月12日に市指定天然記念物、昭和49年(1974年) 3月15日に県特別保護樹木に指定されている。

また、境内には猿田彦大神の陰陽石がある。

【ご利益】
厄祓い、身体壮健、家内安全、良縁
八坂神社(日田市隈) - 日田祇園祭の一社、左右に35メートル伸びる「叢雲の松」が有名
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