平安離宮・淳和院離宮鎮護の社で、疱瘡石など病災厄除の御神徳で著名
[住所]京都府京都市右京区西院春日町61
[電話]075-312-0474

西院春日神社(さいいんかすがじんじゃ)は、京都府京都市右京区西院春日町にある神社。近代社格では村社。平安離宮・淳和院鎮護の社。参拝すれば、御朱印を頂ける。春日社のトレードマークである鹿と、神紋の藤紋をあしらった、格調高いオリジナル御朱印帳があり、人気。京都十六社朱印めぐり西大路七福社の一社。

御祭神は建御賀豆智命伊波比主命天児屋根命、比売神を春日神として祀る。

淳和天皇が退位に伴い淳和院離宮へ居を移すに際し、天長10年(833年)にその守護社として創建された。淳和院離宮の別名が西院。この付近の地名の由来となった。付近では当時の淳和院の遺構が発掘されており、規模の大きな離宮であったことが判明している。

淳和天皇の皇女、崇子内親王が疱瘡(ほうそう)に悩んでいた時、神前の霊石が疱瘡を生じ、内親王の悩み取り除いた。以来、皇室より病気平癒・無病息災の守り神と崇められた。近年発見されたこの疱瘡石は、毎月1日、11日(ご縁日)、15日に公開されている。

境内社である還来神社(もどろきじんじゃ)は、還来大神として知られており、旅行の安全にご利益があるとされる。古くから祈願・御礼に「わらじ奉納」の慣わしがあることでもしられる。

貞観16年(874年)4月19日、淳和院が火災、正子内親王は火難を避けるため、松院に逃た。その後、洞裏院に無事還御し「洞裏院が類焼を免れ無事還り来るは是れまったく神の加護である」と話したことが縁起。

「梛石」(なぎいし)があり、旅行する者が撫でて無事に還来成就をなし、厄年の者や病弱者は撫でて厄除、健康の回復、病気平癒を祈る習慣がある。鹿島立ちの信仰から、車などの交通安全の祈祷も多いという。京都のパワースポットの一つ。

当社の御神木である梛(なぎ)の木は、この葉を身につけると「災難除け」になり、また鏡の下に敷くと「夫婦和合」のお守りになるというご利益があるとされ、「なぎ」は「凪」に通じ、海上の風波の鎮まることを意味する。

寛政12年(1800年)2月21日、仁孝天皇降誕の折、吉方にあたる当社に御胞衣(おえな)を埋蔵。御胞衣とは胎盤、つまりお産の後に出てくる後産とも呼ばれるもの。宮中には、これを吉方にあたる場所に埋蔵して、子の健やかな成育を祈願する慣わしがあった。

10月第2日曜に行われる春日祭は、東組、西組2基(それぞれ約2トン)の神輿や氏子町内からの5基の剣鉾、鼓笛隊などの盛大な巡行が行なわれる。

当社の御旅所 に西四条斎宮、西院野々宮神社がある。野宮神社とは別の神社。

わら天神宮平野神社熊野神社衣笠分社大将軍八神社若一神社吉祥院天満宮とともに、西大路七福社の一社で、毎年1月-2月にご利益巡りが開催される。

【ご利益】
病災厄除、病気平癒、厄除、交通旅行安全、安産・子授け・乳幼児健康祈願(公式HP

西院春日神社 - 平安離宮・淳和院離宮鎮護の社で、疱瘡石など病災厄除の御神徳で著名
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